「仏滅総選挙」21年ぶり戦後3度目…過去2回は自民大勝と単独過半数割れ、吉か凶か30日投開票

スポーツ報知
国会議事堂

 衆院は14日の本会議で解散され、19日の公示を前に、選挙戦が事実上スタートした。解散から17日後の投開票は戦後最短。コロナ下での初の大型国政選挙でもある。岸田文雄首相は会見で「未来選択選挙」と命名した。投開票日の31日は戦後3度目、21年ぶりの「仏滅総選挙」になる。万事において凶の悪日とされる暦の上で、岸田政権は国民の審判を受けることになった。

 「バンザ~イ! バンザ~イ!」。大島理森衆院議長が解散詔書を読み上げると、慣例の万歳三唱と拍手が巻き起こった。失職した代議士たちは議場を去り、それぞれの戦いを始めた。

 わずか17日間の短期決戦。与野党は小選挙区289、比例代表176の計465議席を争う。異例なのは、公示日と投開票日がともに仏滅であることだ。万事において凶の悪日とされる仏滅は政治日程を決める際、とりわけ選挙では忌避される傾向にある。総選挙は戦後28度目だが、仏滅に投開票が行われたのは1986年、2000年の2度しかない。

 衆参同日選となった86年は、中曽根政権下の自民党が結党以来唯一の300議席に到達する大勝。公示日も仏滅だった森政権下の2000年は、「神の国発言」「有権者は寝てしまってくれればいい」など首相の失言が響き、選挙前から38議席も減らして単独過半数割れ。民主党に32議席増の躍進を許している。今回は21年ぶり2度目の「ダブル仏滅」になる。

 岸田首相就任当初は11月7日(赤口)か同14日(先勝)投開票の見通しが強かったが、今月31日に前倒しする意向を首相から聞いた麻生太郎副総理は「マイナス(仏滅)にマイナス(仏滅)を掛ければプラスだ」と答えたという。

 政治評論家の田崎史郎氏は「たしかに昔の政治家はお日柄を気にするようなところもありましたけど、今は結婚式の日取りくらいじゃないですか?」と笑い飛ばす。「自民党が大勝した86年の選挙も、内々の世論調査をして今なら勝てる、という判断をした結果です。今回も岸田さんとして、総裁選や新内閣発足の余勢を駆って投票日を迎えたい、というだけで、仏滅のことは意識しなかったと思いますよ」

 さらに、田崎氏は単純な真実を指摘する。「だって、仏滅がどの党に作用するか分かりませんよね。縁起が悪かったのは自民党だったか、野党だったか。終わってみれば分かるでしょう」

 ちなみに史上初のハロウィーン投開票の総選挙でもある。前日の30日まで候補者たちはお菓子ではなく清き一票をお願いして、選挙区を練り歩くことになる。(北野 新太)

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