【仙ペン】再び走れ!マツバラ

スポーツ報知
8回2死、松原聖弥は二飛に倒れる(カメラ・堺 恒志)

◆JERAセ・リーグ 巨人0―3阪神(14日・東京ドーム)

 勝手に期待され勝手にガックリされる。もはや恒例行事となった受賞騒ぎ。村上春樹さん、心の底から迷惑だろうな。でも、来年こそは…だから、それがダメなの。クールに行こう。

 さて村上は村上でも春樹さんじゃない方。龍さんです。1986年に発表された短編集「走れ! タカハシ」。これがノーベル野球文学賞を贈りたいくらいの大傑作なんだな。

 ワケありの男と女とLGBT。そして、いつも心にタカハシを…って何のこっちゃだけど、これはもう読んでいただくしかない。ちなみにDeNA・南場オーナーの心の一冊でもある。

 「タカハシ」とは元広島の高橋慶彦さんのこと。昭和の球界に爽やかな風のように現れ、スピード感あふれるプレーで後のイチローさんの出現を予告した。

 イケメンで恋愛スキャンダルだってウェルカム。もちろんレコードデビューも果たし「うわさのセクシークイーン」は忘れようにも忘れられない名曲…なんて話はどうでもいい。

 33試合連続安打―。1979年に高橋さんが打ち立てた日本記録である。ONもイチローさんも張本さんも落合さんも及ばない。不滅の金字塔だ。

 そんなわけで残念と言ったらいいのか。いや、よく頑張ったよ。我らが松原聖弥です。連続試合安打が27で止まった。最終戦まで打ち続けたら高橋さんの数字を上書き…なんて皮算用をしていたけど、そんな簡単じゃない。

 でも、少し前まで育成選手だった男が球史のレジェンドたちと堂々渡り合ったんだ。立派な下克上じゃないか。「再び走れ! マツバラ」―。挑戦は続く。

 えっ、巨人? 松原が広島OBの高橋さんに追いつこうとしている間に、その広島が背後に迫っていたとは皮肉なもんだ。CSでのゾンビ復活すらかなわないのか。ゾンビになれなきゃ成仏するしかないよ…なんて言っちゃいけない。

 優勝を逃してもギリギリの勝負が出来るんだ。意気に感じて燃えようよ。むしろ楽しもうよ。決戦はまさかの「10・16」。27年前の国民的行事と比べるとショッパイけど勝つ、勝つ、勝~つ!

巨人

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