マンチェスターUとトットナム、ニューカッスル買収に抗議 エバートン、アストンビラ、ブライトン、ウェストハムも同調

スポーツ報知
買収騒ぎにスタジアムに集まったニューカッスルのファン(ロイター)

 10月7日に正式に発表されたニューカッスルの3億ポンド(約477億円)買収に対し、マンチェスターUとトットナムをはじめ、多数のプレミアリーグ所属クラブが協会側に抗議を行っていたことが明らかになった。

 英大衆紙『ザ・サン』によると、マンチェスターUとトットナムに同調したのはエバートン、アストンビラ、ブライトン、ウェストハムの4クラブ。少なくとも合計6クラブが現在もサウジアラビア主導のニューカッスル買収に強硬に反対しているという。

 「サン」紙の取材に応じた匿名クラブの会長は今回の買収に関し、「全くめちゃくちゃだ。なぜ(プレミアリーグ)協会幹部は責任を取って辞任しない」と発言。クラブの支配権はないとしながらも、80%の所有権を持つサウジアラビア政府系ファンド『PIF』(パブリック・インベストメント・ファンド)主導の買収に怒りをあらわにしている。

 ニューカッスルの買収は昨年4月に報道されたが、PIF会長はジャーナリストのジャマル・カショギ氏暗殺関与疑惑があるサウジアラビアのムハンマド・ビン・サルマン皇太子。このカショギ氏暗殺以外にも女性問題、国内少数派のシーア派に対する弾圧といった人権問題が存在する。

 さらに中東、北アフリカでのプレミアリーグの放映権を保持するカタール放送局『beIN Sports』の著作権を侵害する海賊放送をサウジアラビアが容認していたことが問題視され、プレミアリーグ協会が“オーナーとしての資格に欠ける”という判断を下し、買収を却下した。

 しかし今回は一転して買収を認可。その際に他クラブの了承を得るプロセスを踏まず、それが不満爆発につながっているという。

 また新オーナーの資金力が日本円にして50兆円を超えるという報道もあり、ニューカッスルの強化は必至。現在でもマンチェスターU、マンチェスターC、リバプール、チェルシー、トットナム、アーセナルの通称『ビッグ6』の強豪クラブがひしめき、しのぎを削るリーグの戦いがさらに激化することも、他クラブの不満と不安をあおっている側面がある。(森 昌利)

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