【秋華賞】リズムも精神面もちょうどいいソダシ 吉田隼人騎手「強い競馬見せる」

スポーツ報知
吉田隼と呼吸の合った動きで登坂するソダシ

◆秋華賞追い切り(13日・栗東トレセン)

 牝馬3冠最終戦の第26回秋華賞の追い切りが13日、東西トレセンで行われた。注目度抜群の白毛の桜花賞馬ソダシは栗東・坂路で吉田隼を背に躍動感あふれる併せ馬で、万全の態勢をアピールした。

 白いたてがみが輝くようになびいた。ソダシは栗東・坂路でシャウビンダー(2歳新馬)を4馬身追走。徐々に差を詰めていくが、人馬が刻むリズムは全く乱れることはない。吉田隼は厚い信頼を伝えるように手綱を全く動かさず、ラスト1ハロン過ぎからジワッとギアを上げるように加速。最後まで躍動感にあふれたフォームで、余力十分に55秒0―12秒2をマークし、1馬身半先着した。

 見届けた須貝調教師が「ちょうど良かったやろ」と満面の笑みで出迎えると、「ちょうど良かったです」と馬上の吉田隼も満足そうにうなずき、「リズムがよかったです」と言葉を続けた。中間は坂路で自己ベストを2度更新し、もう強い攻めは必要ない。最終追い切りのテーマは微調整で整えること。「トップギアに入れないような感じで調教しました。今週末に力を出せるように、ガスを抜いたような感じです」と主戦は説明した。

 一丸となって、仕上げてきた。吉田隼は今でも追い切りの時は急にテンションが上がらないように、厩舎からコースまでの移動に騎乗する。「その間に隼人は自分の思っていることを言ってくれたりするし、俺も伝えたりする。それで微調整なんかもできると思うし、真剣に向き合ってくれているよ」と担当の今浪厩務員。互いの理解を深め続ける厚い絆が、白毛のアイドルを育てている。

 日増しに高まる注目度は感じている。常に緊張感を持って接している吉田隼だが、決して重圧ではない。「自分でも慣れてきています。僕も18年乗っていますし、それを馬にかけず、レースでいいパフォーマンスができるようにしたい。ソダシの魅力、強い競馬を見せて、どんどんファンを盛り上げるような馬になってほしい」。前を向いた視線からあふれる確かな手応え。万全の仕上がりで本来の輝きを取り戻す。(山本 武志)

  <須貝調教師に聞く 「もっともっとつよかわアイドルになって」>

 ―最終追い切りは栗東・坂路で55秒0―12秒2だった。

 「先週、先々週と時計を出しているので、今日は本当に息を入れる程度。目標(併走相手)がいると折り合い面でコミュニケーションがとれる。うまくいきました」

 ―ひと夏を越しての成長は?

 「春は幼い体つきだったが、今回は凹凸が目立つようになった。精神的にも成長しています」

 ―日々、周囲からの注目が高まっています。

 「(最近は)競馬の夢ばかり見ます。寝不足です(笑)。自分だけが管理している馬じゃないという意識の方が強いので、一戦一戦無事に上がってきてほしいと思っています」

 ―今回はお客さんも多く入ります。意気込みを。

 「早く大勢の方の前で走らせてあげたいですね。つよかわアイドルと言われますけど、もっともっとつよかわアイドルになってほしいと思います」

須貝調教師「想像した通りの攻め馬ができたと思う。今日は追う必要がなかった。リズムを崩さずに運んでほしい」

ここ数週に比べると、明らかに時計は抑え気味だったが、人馬の折り合いはぴったり。むしろ、リズムのいい走りに見えた。再び2000メートルへの参戦になるが、この落ち着いた雰囲気なら、何の不安もなさそう。申し分のない状態と言える。

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