巨人からドラフト1位で指名された関西国際大の翁田大勢(おうた・たいせい)投手が13日、兵庫・三木市の同校で、巨人の大塚副代表、水野スカウト部長、榑松(くれまつ)アマスカウト統括、担当の岸スカウトから指名あいさつを受けた。
翁田は自身を「リリーフ向き」と自己分析し、そのポジションを希望していたが、大塚副代表を始めとした球団の見解は違った。「リリーフじゃなく、先発ローテで。うちは投手がいないので、3、4番目に入れる。10勝以上勝ってもらわないと。星勘定ができる投手がいないので、最低でも10は勝ってもらいたい」と、大きな期待を寄せた。
先発指令に翁田は「どこのポジションを任されても、しっかりやろうと思う。読売巨人軍のドラフト1位で求められているものもすごく大きい。2ケタ以上勝って欲しいという期待があるので、期待に沿えられるようにしたい」と意気込みを示した。
自己最速157キロをマークした9月16日の大産大戦は、延長10回の188球目に150キロを計測。スタミナは問題なく、プロで先発を任された場合に備えて、ツーシームとシュートの習得に励んでいる。
1位指名の反響は大きく、約300件もの連絡が来たという。「(全部)返しました。返してもその分、返ってくる」と苦笑い。「投手として完成していない」という大器が、ローテーション争いに割って入る。