【高校野球】クラーク記念国際が秋の北海道を初制覇 飛躍のきっかけは亜大の練習見学

スポーツ報知
初優勝を決めて、マウンドに駆け寄るクラークナイン

◆高校野球秋季北海道大会▽決勝 クラーク記念国際3-1旭川実(12日・札幌円山) 

 クラーク記念国際が、創部8年目で秋季全道を初制覇した。初回に先制して流れを作り、2投手の継投で最少失点に抑え、旭川実に3―1で勝利。11月20日開幕の明治神宮大会出場と、来年3月のセンバツ切符獲得を確実にした。北大会初戦敗退後、8月に東都1部・亜大の練習を見学し、取り組み方の甘さを痛感。翌日からなれ合いを捨て、ミスを指摘し合えるようになった意識の変化を、最高の結果へとつなげた。

 3か月前の姿は、どこにもなかった。勝利の瞬間、クラークナインが大声を挙げながら、応援席に向かって駆けた。来春の甲子園出場が確実となる、創部8年目での秋初V。白取太郎主将(2年)は「新チームになったばかりの時は、静かな雰囲気で、ぎこちないスタートだったのに」。北大会初戦敗退の翌7月17日から始まった立て直しの時間を、そう思い返した。

 1つの経験がチームを変えた。8月初旬、佐々木啓司監督(65)の人脈から、帯広合宿をしていた亜大の練習を、チーム全員で、日帰り見学に行った。辻田旭輝(あさひ)投手(2年)が「声の掛け合いだったり、一球一球に対する取り組みがすごかった」と言うように、皆が大きな刺激を受けた。深川に戻ると翌日、ミーティングを実施。山中麟翔(りんと)左翼手(2年)が「センバツに出るんだと、一人一人が強い意志を持つようになった」と、甲子園というワードで、皆の気持ちが一つになった。

 前チームまで試合前のみだったミーティングは、週3~4回に増やした。辻田が「練習中でも声が出るようになって、自分からやってやろうという気持ちが全員から出るようになった」と雰囲気は激変。一つ一つのプレーに対しても、山中が「ミスしたら指摘し、すぐその場で話し合ってきた」と厳しい言葉も飛ぶようになった。迎えた今大会、3度目出場で挙げた初勝利から、一気に頂点をつかんだ。

 創部3年目の16年、北大会を初制覇し甲子園出場を果たしたが、センバツには縁がなかった。ただ、93年春に前任の駒大岩見沢(閉校)を4強に導くなどした佐々木監督は「この秋は甲子園に行くと思ってた」と手応えを感じていた。その根底にあったのは選手の変化。指揮官は「野球に取り組む姿勢。そこがしっかりしてきたのが一番大きかったね」と歓喜する選手に柔らかい眼差しを注いだ。

 1つの目標は達成したが、ここが終わりではない。白取主将は「今まで以上に気持ちを入れて冬を過ごして、甲子園ではしっかり躍動してきたい」と来春を見据えた。更に高くなった志を持って、クラークが聖地に乗り込む。(砂田秀人)

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