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井上尚弥、年内に2年ぶり国内で“凱旋マッチ” ドネアかカシメロとの統一戦は来年に持ち越し

スポーツ報知
松本圭佑(左)とスパーリングを行う井上尚弥

 プロボクシングWBA&IBF世界バンタム級統一王者・井上尚弥(28)=大橋=が、年内に“凱旋マッチ”を行うことが確実になった。所属ジムの大橋秀行会長(56)が12日、「次戦は年内に国内で」と明かした。実現すれば、国内での試合は2019年11月のワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ決勝でノニト・ドネア(38)=フィリピン、現WBC王者=と対戦して以来、2年ぶりとなる。

 井上の気合を表すパンチの音が響いた。横浜市内の大橋ジムで、プロ3戦無敗の松本圭佑(22)=大橋=を相手に4回のスパーリングを実施。松本好二トレーナーの長男で2階級上のホープに思う存分、打ち込んだ。連打あり、距離を縮めてアッパー、6月にマイケル・ダスマリナス(フィリピン)を打ち砕いたボディーあり、と多彩な攻撃で順調ぶりを証明した。

 井上は「4団体制覇という目標は特に急いでいるわけではないけど、年内には何らかの形でやりたい」と語った。今年中にドネアか、WBO王者ジョンリール・カシメロ(32)との統一戦を目指したが、ここに来て、ドネアがWBC暫定王者レイマート・ガバリョ(25)=ともにフィリピン=、カシメロはWBO1位ポール・バトラー(32)=英国=との指名試合を行うことが濃厚に。大橋会長も両者との対戦が来年に持ち越されたことを認めた。

 相手選びは、井上が強すぎることに加え、新型コロナウイルス感染拡大による来日後の隔離期間などがあって難航。候補者を幅広くリストアップし、現在、「交渉は大詰め」(大橋会長)の段階という。

 井上は「もしも国内で試合ができるなら、見てくれる人が満足する試合を見せたい。楽しみにしてほしい」と抱負を口にした。世界に名前を刻む“モンスター”が国内リング登場なら、ファンにとって最高の年末となりそうだ。(谷口 隆俊)

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