【秋華賞】ソダシ生んだ白毛一族「気持ちの強さ」でユキチャンが歴史の扉開いた

スポーツ報知
08年の関東オークスで重賞初制覇を果たしたユキチャン

◆第26回秋華賞・G1(10月17日、阪神・芝2000メートル)

 少しずつ広がり、少しずつ実績を積み重ねて、G1ウィナーの誕生を見た白毛一族。ソダシが大活躍するまでの礎に携わってきた関係者が、3回にわたって思い出を語る。「白毛のソダシ 一族のハナシ」の第1回は白毛として重賞初制覇を達成したユキチャン。

 シラユキヒメから始まる白毛一族は、新たな扉を開け続けてきた。未勝利に終わったシラユキヒメは母となり、同じ金子真人オーナーが所有したクロフネと交配し、誕生した3番子のユキチャンがその血を開花させた。

 シラユキヒメ、その初子であるシロクン(父ブラックホーク)とともに、美浦・後藤由之厩舎に所属したユキチャン。愛くるしい名前もあって、デビュー前から注目度はすごかった。3頭の馬の背中を知る佐藤智博調教助手(現美浦・栗田厩舎)が当時を振り返る。入厩は2歳(07年)の夏前。「すごく見られている感じはありましたよね。ただ、初めは体質が弱かった。体も緩い感じでした」という。

 緩さを残しながら、2歳12月の2戦目のダート戦を吉田隼とのコンビで勝ち上がる。休養を挟んだ3歳3月のミモザ賞(中山・芝2000メートル)も勝ち、白毛馬初となる芝と特別戦勝利を達成。6月の地方交流G2の関東オークスでは8馬身差の逃げ切りで、白毛馬初の重賞制覇も成し遂げる。「あの時もまだ緩かった」と話すが、変化を感じとったのは夏を越してから。「成長は大きく変わるというよりは、徐々に段階を踏んでいく感じ。夏を越えて、ちょうど今のソダシくらいの時に良くなってきたなと思いました」と振り返る。

 気持ちの強さが特徴だったが、「気の強さはこの血統の強さでもあり、ウィークポイントでもあると思う。成長段階で、うまくケアしていかないと難しい方にいっちゃう時がありますからね。ユキチャンも普段は大人しいですけど、スイッチが入るとグッときました」とその血を継ぐ一族にもその姿を重ねる。

 空前の白毛フィーバーで迎える秋華賞。「話題性という面でもいいこと。盛り上がってくれればいいですね」。白毛マイスターは静かに一族の活躍を見守る。(松末 守司)

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