【秋華賞】G1初制覇へ、小笹芳央オーナー愛馬ホウオウイクセルは「勝負になる」

スポーツ報知
一度使って状態は上向いているホウオウイクセル

◆第26回秋華賞・G1(10月17日、阪神・芝2000メートル)

 ホウオウイクセルを秋華賞に送り出す小笹芳央オーナー(60)は今年のフラワーCで14年の馬主資格取得後、初の重賞制覇を達成。血統と顔つきにほれて競り落としたルーラーシップ産駒で今度はG1初制覇を狙う。大一番を前にしての思いを聞いた。(聞き手・松末 守司)

 ―ホウオウイクセルが、いよいよ秋華賞に出走します。

 「今回の右回りの2000メートルは適性があると思っています。ゲートさえ(スムーズに)出てくれれば、それなりに勝負になるんじゃないかなと期待しています」

 ―3月のフラワーCを勝って、14年に馬主になられて8年目で初めて重賞を制覇しました。

 「それまで重賞で24連敗していましたから、うれしかったですね」

 ―改めてオーナーになられたきっかけは。

 「競馬は学生時代から触れていましたが、弟(公也さん)がテーオーの冠名で私よりも早く馬主になっていたので、いずれはとは思っていました。14年に私の誕生日祝いということで、取引先の社長がダービーデー(ワンアンドオンリーが優勝)にダービールームを予約してくれまして、その時の10万人の熱狂に大変興奮して鳥肌が立ちました。いよいよオーナーになろうと決心しました」

 ―冠名はホウオウ。

 「名前の芳央(よしひさ)を音読みするとホウオウです。弟がテーオーなので、テーオー対ホウオウって、なかなかいいですよね」

 ―馬主になられる以前と今の競馬のイメージは変わりましたか。

 「一頭の馬がデビューするまでに関与する人たちの多さとか、多様性とかを感じています。あとは、土日の心の張りみたいなものがすごくあります。月曜から金曜までは会社の経営と株価を気にして、土日になると自分の馬を気にして。一週間があっという間です」

 ―馬主としての夢は。

 「やはりダービーは特別です。まだダービーは出たことがないんです。凱旋門賞も夢のまた夢のまた夢ですけど、出してみたい。まだ日本人で誰も勝っていませんから、私が一番最初に勝ちたいという思いはありますね」

 ―やはり勝負へのこだわりは強いですか。

 「勝ち負けがはっきりする世界が好きなんです。ビジネスもそう。株価なんかも数字が動くし、数字が好きなんです」

 ―馬選びのポイントは。

 「血統と顔つきです。イクセルの場合は、私がもっていたホウオウドリームという馬の近親だということで、これは競らなあかんやろと思って買いました(19年セレクトセール1歳、1600万円)。これだけ走ってくれて本当に分からないものです」

 ―ここまでの自分の成績をどう見ていますか。

 「収支は赤字ですが、夢代金だと思っていますので、赤字に後悔とかへこむということはないです。昔は仕事ばっかりしていましたが、心のゆとりにもなっています」

 ―ホウオウイクセルに託す思いは。

 「体が小さい割(前走時の馬体重436キロ)には、最後はしっかりした末脚で伸びてくれます。5歳、6歳まで頑張ってくれれば、繁殖としていい子を産んでほしいと思っています」

 ―最後に抱負を。

 「調教師と丸田騎手に一任していますので、彼らがやりきったというレースをしてくれればオーナーとしては十分です」

 ◆小笹 芳央(おざさ・よしひさ)1961年5月18日生まれ、大阪府出身。60歳。早大政治経済学部卒業後、86年にリクルートに入社。00年に、経営コンサルティングを主とする株式会社リンクアンドモチベーションを設立。同社代表取締役社長に就任し、13年からは代表取締役会長。14年に馬主資格を取得した。「テーオー」の冠名で知られる小笹公也(ともや)氏=株式会社オンテックス代表取締役会長=は実弟。

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