奇跡が起きる埼スタで豪州2―1撃破 同点の後半に浅野拓磨シュートからOG…森保監督の解任危機に待った

スポーツ報知
後半41分、浅野が得点し祝福される (カメラ・頓所美代子)

◆カタールW杯アジア最終予選▽B組第4戦 日本2―1オーストラリア(12日・埼玉スタジアム)

 日本はホームでオーストラリアに2―1で勝利し、勝ち点を6に伸ばした。負ければW杯出場が絶望的となる大一番。後半25分に同点に追いつかれ静まり返った埼玉スタジアム。再び歓喜を呼んだのは、途中出場FW浅野拓磨のシュートから生まれたオウンゴールだった。

 試合前、テレビ画面に流れたのは涙だった。森保一監督は場内に流れる君が代を聞く際、目を潤ませていた。中継を見たサポーターからは「森保監督の涙…今日こそ勝とう!!!!」「頑張ってほしい」などのコメントがSNSに書き込まれた。森保監督は、負ければ解任が不可避となる一戦で勝負に出た。7日のサウジアラビア戦(0●1)から先発3人を変更。田中、MF守田英正、MF遠藤航とボランチが本職の3人を起用した。田中と守田がインサイドハーフ、遠藤が中盤底のアンカーに位置取り、基本布陣の4―2―3―1から4―3―3へ変更。3戦1得点だった攻撃陣を活性化させた。

 試合は前半4分、大迫のポストプレーで右サイドにパスをすると、MF伊藤が相手DFを振り切って抜け出すチャンスを作り出した。そして同6分の右CKで相手守備陣のマークをはがしたMF遠藤のヘディング。ボールは左ポストわずか外を抜けて得点にはならなかったが、日本の攻めに行く姿勢が感じられる2つのシーンだった。

 そして迎えた前半8分。左サイドのMF南野がペナルティエリア内へクロスを上げると中央付近にいた相手選手に当たって、やや流れが変わった。すると逆サイドで待ち構えていたMF田中が落ち着いて対応してトラップしてボールをコントロールし、右足で逆サイドに流し込んだ。先制点が決まると、声を出しての応援ができないサポーターたちから「うぉー」と歓喜の声が響き、田中はスタンドに向かってガッツボーズを繰り返した。

 前半13分から14分にかけて、オーストラリアが体格差を生かしてセットプレーで立て続けに日本ゴールを脅かしたが、GK権田が必死に手を伸ばす対応や守備陣の落ち着いた対応でピンチを脱した。

 日本は両サイドが高い位置を取って積極的にボールを奪い、選手の距離感もよくパスもつながった。同25分には左サイドのDF長友がクロスを上げると、大迫が反応して飛び込んだが相手GKがキャッチした。さらに同35分には大迫が持ち込んで相手DFに挟まれながらシュートを放ったが、ボールは枠からそれて、思わず顔を覆った。

 前半41分にはこの日最大のピンチが訪れた。FWアダム・タガートのシュートはGK権田が指先で触れてニアサイドのポストを直撃。跳ね返りを再び狙われたが、MF遠藤が体を張ったディフェンスでなんとか守り切った。

 ところが後半は試合の主導権はオーストラリアが握った。後半20分、右サイド深く侵入されクロスを入れられると、ゴール中央に配しこんだ選手を守田が倒してPKの笛が吹かれた。しかしVARでの確認により、ペナルティーアク付近と判定されPKが取り消された。FKとなったが、MFフルスティッチがゴール左上に強烈に突き刺して同点に追いつかれた。

 しかし、過去のW杯予選で幾多のドラマの舞台となった埼玉スタジアムで、再び奇跡が起きた。後半41分、日本は左サイドでチャンスメークすると、途中出場のFW浅野がシュート。相手GKが指先で触れて逆サイドのポストに当たった跳ね返りが、オーストラリア選手の体に当たってオウンゴールとなった。

 前試合までW杯予選1勝2敗。1998年フランス大会以降、初戦から3試合で2敗以上を喫したチームは予選突破率0%と窮地に立たされていた。18年ロシアW杯の約2か月前に成績不振などを理由に解任されたハリルホジッチ監督に続き、森保監督の解任も取り沙汰されたが、7大会連続のW杯出場へ首の皮一枚をつなぐ白星をもぎとった。

 ◆日本代表スタメン

 ▽GK 権田修一(清水)

 ▽DF 長友佑都(FC東京)、冨安健洋(アーセナル)、酒井宏樹(浦和)、吉田麻也(サンプドリア)

 ▽MF 遠藤航(シュツットガルト)、南野拓実(リバプール)、守田英正(サンタクララ)、伊東純也(ゲンク)、田中碧(デュッセルドルフ)

 ▽FW 大迫勇也(神戸)

 ◆日本代表のW杯最終予選

 ▽第1節 日本0―1オマーン

 ▽第2節 中国0―1日本

 ▽第3節 サウジアラビア1―0日本

 ▽第4節 日本2―1オーストラリア

 ▽第5節 ベトナム―日本

 ▽第6節 オマーン―日本

 ▽第7節 日本―中国

 ▽第8節 日本―サウジアラビア

 ▽第9節 オーストラリア―日本

 ▽最終節 日本―ベトナム

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