田中碧の先制ゴールで前半1―0…君が代聞いた森保一監督は涙、待望の得点に埼玉スタジアム「うぉー」歓喜

スポーツ報知

◆カタールW杯アジア最終予選 日本―オーストラリア(12日・埼玉スタジアム)

 サッカーW杯アジア最終予選B組で3位の日本代表は、首位のオーストラリア代表と埼玉スタジアムで対戦し、前半8分に最終予選デビューとなる東京五輪代表MF田中碧(デュッセルドルフ)が先制ゴールを決め、前半を1―0で折り返した。

 日本代表は序盤3試合が1勝2敗と早くも崖っぷちで、7日のサウジアラビア戦(0●1)から3人を変更。森保一監督は場内に流れる君が代を聞く際、目を潤ませていた。中継を見たサポーターからは「森保監督の涙…今日こそ勝とう!!!!」「頑張ってほしい」などのコメントがSNSに書き込まれた。

 試合は前半4分、大迫のポストプレーで右サイドにパスをすると、MF伊藤が相手DFを振り切って抜け出すチャンスを作り出した。そして同6分の右CKで相手守備陣のマークをはがしたMF遠藤のヘディング。ボールは左ポストわずか外を抜けて得点にはならなかったが、日本の攻めに行く姿勢が感じられる2つのシーンだった。

 そして迎えた前半8分。左サイドのMF南野がペナルティエリア内へクロスを上げると中央付近にいた相手選手に当たって、やや流れが変わった。すると逆サイドで待ち構えていたMF田中が落ち着いて対応してトラップしてボールをコントロールし、右足で逆サイドに流し込んだ。

 先制点が決まると、声を出しての応援ができないサポーターたちから「うぉー」と歓喜の声が響き、田中はスタンドに向かってガッツボーズを繰り返した。

 前半13分から14分にかけて、オーストラリアが体格差を生かしてセットプレーで立て続けに日本ゴールを脅かしたが、GK権田が必死に手を伸ばす対応や守備陣の落ち着いた対応でピンチを脱した。

 日本は両サイドが高い位置を取って積極的にボールを奪い、選手の距離感もよくパスもつながった。同25分には左サイドのDF長友がクロスを上げると、大迫が反応して飛び込んだが相手GKがキャッチした。さらに同35分には大迫が持ち込んで相手DFに挟まれながらシュートを放ったが、ボールは枠からそれて、思わず顔を覆った。

 前半41分にはこの日最大のピンチが訪れた。FWアダム・タガートのシュートはGK権田が指先で触れてニアサイドのポストを直撃。跳ね返りを再び狙われたが、MF遠藤が体を張ったディフェンスでなんとか守り切った。

 W杯最終予選は3試合を終えて1勝2敗。3連勝のオーストラリア、サウジアラビアとの勝ち点差は6に広がっている。森保一監督の進退問題も取り沙汰される中、ホームで絶対に負けられない大一番に臨んだ。

 5大会連続のW杯出場を目指すオーストラリア代表は歴代最強の呼び声が高い。2次予選を全勝で勝ち上がると、最終予選もここまで3戦3勝。アジア予選記録となる11連勝をマークしており、最後の黒星は2年4か月前となる19年6月の親善試合・韓国戦(0●1)までさかのぼる。

 アーノルド監督(58)は97~98年に広島で背番号9を任され、森保監督は同僚だった。また主力のMFフルスティッチは鎌田、MFロギッチは古橋と同僚。指揮官はC大阪FWタガート、岡山FWデュークの状態確認のためJリーグの映像を日常的にチェックしているとみられ、日本を熟知するチームと言えるだろう。

 ◆日本代表スタメン

 ▽GK 権田修一(清水)

 ▽DF 長友佑都(FC東京)、冨安健洋(アーセナル)、酒井宏樹(浦和)、吉田麻也(サンプドリア)

 ▽MF 遠藤航(シュツットガルト)、南野拓実(リバプール)、守田英正(サンタクララ)、伊東純也(ゲンク)、田中碧(デュッセルドルフ)

 ▽FW 大迫勇也(神戸)

 ◆日本代表のW杯最終予選

 ▽第1節 日本0―1オマーン

 ▽第2節 中国0―1日本

 ▽第3節 サウジアラビア1―0日本

 ▽第4節 日本―オーストラリア

 ▽第5節 ベトナム―日本

 ▽第6節 オマーン―日本

 ▽第7節 日本―中国

 ▽第8節 日本―サウジアラビア

 ▽第9節 オーストラリア―日本

 ▽最終節 日本―ベトナム

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