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宇野昌磨、今季初戦の手応えは「できすぎることもなく、できなさすぎることもなく」…ジャパンOP男子フリー終え、一問一答全文

北京五輪シーズンのフリー演技を披露した宇野昌磨(10月2日撮影=カメラ・矢口 亨)
北京五輪シーズンのフリー演技を披露した宇野昌磨(10月2日撮影=カメラ・矢口 亨)

▽ジャパンOP男子フリー(2021年10月2日、さいたまスーパーアリーナ)

 平昌五輪男子銀メダルの宇野昌磨(トヨタ自動車)は181・21点をマークし1位だった。新フリーは「ボレロ」。北京五輪シーズン初戦から4種類5本の4回転に挑戦。冒頭のループは転倒し、続くサルコーは回転が抜けたが、後半のフリップ、トウループを決めるなど進化を見せた。以下、一問一答全文。

 ―今日の演技の感想は?

 「まあ、やれたところ、部分もありました。ただ、まだまだ…まだまだ、やれないこともたくさんありました」

 ―手応えは?

 「今回成功したジャンプ、もちろん偶然成功したジャンプもあったと思いますけれども、僕は4回転トウループを試合で失敗することが今までずっと多かったんですけれども、このシーズンオフ、トウループのコンビネーションというものに力を注いだり、シーズンオフのアイスショーのときから、トウループっていうものには重点を置いて、一番失敗するからこそ練習してきたものが、試合でもちゃんと生かせたのかなというのはありましたね」

 ―逆に課題は?

 「もう、失敗したジャンプすべて、前半の3つ。4回転ループの失敗は正直、あれは次やったら成功するかもしれない。まあただ、どのジャンプも一つ一つ、一本一本やたっときの成功率は上がっていても、どうしてもプログラムを通した時にループとサルコー、この2つの高難度ジャンプがなかなか安定しない。これを、次の試合に向けて、どれだけ重点的に練習できる、どのように改善していけるような練習をしていくかが僕の今後の課題になるのかなと思うんですけど。また前半で、今回は後半につれていいジャンプが跳べ始めていましたけれども、ちゃんとこの後の試合でも、前半で失敗してもちゃんとこういう高難度構成だったとしても崩れない、基盤となるプログラム、っていう自分というのを作ってければいいなと思っています」

 ―演技後のうなずきは?

 「できすぎることもなく、できなさすぎることもなく、自分の今できているジャンプは試合でやることができたんじゃないかなと。少し緊張して力が入る部分、不安で体が動かない部分、いろんな状況下のなかで、ちゃんと自分のできることはしっかりできたのかなと。ただ、うまくいけばできるというものはできなかったですけれども、まあそれは偶然できてもやはりしかたないので。僕のこのジャパンオープンに向けての心構えっていうのは、今の自分を知る。できすぎるかもしれない、できなさすぎるかもしれない。それでもジャパンオープンの日まで、自分の考えられるベストな練習をしてきたと思うので。その練習を、この試合をもってどう改善していくのか、持続的に続けるのか、いろんなことを確かめるためにこの試合に出ることができ、そしていろんなものを再確認できたかなと思います」

 ―4回転4種5本を跳ぶ難しさは?

 「やはりあのお…本当にドミノのように、失敗するともう失敗の連鎖が続いてしまう構成だと思うので。それをどこで自分の自信のあるジャンプっていうのを増やして、どこでその失敗を止めるのか。もちろん成功したときはそのリズムに乗って、やることはできるかもしれませんけれども、やはり失敗したときっていうのが重要になってくるのかなと。やはりどの試合もノーミスというのはなかなか難しいことではあるからこそ、自分が安心して跳べるジャンプをこの高難度の構成でも見つけられるというか、どれだけトウループだったりフリップ、アクセルというジャンプを自分にとって自信のあるものにしていくっていうのが、一番最初の今後の課題なのかなと思います」

 ―練習ではノーミスある?

 「もちろんありますけど、一日何回も、5、6回かけて、やっと1回できるかできないか。もちろんそれでは試合でできるとは思っていませんでしたし、試合会場入ってからの練習も、全部本当に練習と同じように、あと5、6回かけたら1回ノーミスできるかもしれない。でも、それでは、試合は1回しかないので、今の僕の現状は本当にこのレベルだったんだなってそれを受け止めていますし、また、そうですね、例年に比べてすごくいい練習は積めているのかなっていうのは実感しています」

 ―今は練習は自分で決めてやっている?

 「けっこうお父さんとは、構成の最高の点数とか、どうやったら点数が高くなるかとっていう話は昔からずっとしているんですけど。何度か練習に来てもらって、今までの大会を見て、客観的に、体力っていうのが。もちろん1曲持つギリギリは今までも足りていたと思うんですけど、この構成をやる以上今まで以上の体力が必要になるということで、もうその日の毎日限界、もうこれ以上やっても跳べないっていうところまで毎日練習を積み重ねることによって、どんどん調子は落ちるものの、少なからず体力はちゃんとついてきて。今日もアクセルフリップ間違いなく斜めっていたんですけれども、ちゃんとそれを修正する体力が残っていましたし。後半のトウループ、後半のフリップ、全部体力が十分にあったからこそできたものなのかなと思うので。本当に体力トレーニングっていうのは、すごく基礎的なもので、なんか簡単なように僕は思っていましたし、聞こえると思うんですけど。フィギュアスケート、他のスポーツどれにしても一番重要で、簡単そうに見えて一番過酷な練習なんだなと痛感しました」

 ―クリムキンイーグルが入っていなかったが?

 「本当はステップの最後の最後に1秒たらずですけど入っているんですけど、今日ステップ…やはりステップを100%やる体力が残っていなかったので、どうしてもステップが『あ、ここ踏めなかったな』っていう、ループなんですけど、踏めなかたなって思ったので、最後にもう一回ループをやったんです。だからクリムキンイーグルをやる時間がなかったんですけど。ただそのループも試合中にとっさにやったものだったので、回る方向が、失敗したやつと逆の方回っていたので、まったく意味がなかったんですけど。クリムキンイーグルがなくなった理由はそういう理由です」

 ―今後は?

 「なんともいえないですね。ステファンコーチがどこに入れたいのか。プログラムのイメージっていうのは、その振り付け師の方がイメージしているものだと思うので。僕は振り付けていただいたものを最大限そのイメージ通りになるように表現することが僕の仕事かなと思いますし。どうしても今日も特にジャンプをメインにやはり頭が考えてしまったので。ステップや表現力に意識が行くような、また試合が終わってこの場に座っているときに『ちょっと表現力が…』って言えるほど余裕なプログラムをできるように今シーズン中やりたいなと思っています」

 ―ループを再び跳ぼうと思ったきっかけは?

 「ループっていうのは、まあ諦めた期間もあったんですけど、サルコーが跳べるようになってから、わりとサルコーまで調子が良かった日などにループまでやる日もあったんですけど。それでも全然跳べる気はしなかったんですけど。(鍵山)優真くんと一緒に練習するようになって、彼がループとルッツを降りていたのを見て、僕もなんかこの3種類だと時代が流れるにつれ、置いていかれてしまうんじゃないかなと思いましたし、また、彼にとって、僕が尊敬されているからこそ、期待に応えられる選手でいたいという思いも込めて、ちょっと真剣にループを跳びたいっていう気持ちを込めて練習し始めたら、1週間くらいで。本当に気持ちっていうのは大きいなって思いましたね」

 ―いつ頃?

 「『ザ・アイス』の前に、一度スイスに行ったんですけど、そのスイスに行く前日に跳べて。で、そこからわりとコンスタントに跳べるようになっていて。今ではサルコーよりループの方が自信が…まあ自信があるかどうかはわからないんですけど、感触としてはいいものを感じていて。どうしてもやっぱりその2つは不安要素でもあるので、今後がんばっていきたいと思っています」

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