【プロレス今日は何記念日】2003年10月13日「ハルク・ホーガン日本最後のリング」

スポーツ報知
蝶野正洋を下した超人ハルク・ホーガンが「イチバン!!」のポーズでファンの声援に応える(2003年10月13日、東京ドーム大会で撮影)

 無料会員限定コンテンツ「ファイト報知」では「プロレス今日は何記念日」を不定期で掲載。開設記念日の10月13日は、2003年に東京ドームで新日本プロレス「ULTIMATE CRUSH」が開催され、“超人”ハルク・ホーガン(米国)が9年ぶりに日本マットに登場。結果的にこれが日本では最後の試合になった。当時の記事を復刻する。

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 強い超人が帰ってきた。超人ハルク・ホーガン(当時50)=米国=が(2003年10月)13日、東京ドーム大会で、9年ぶりに新日本に参戦。現場最高責任者・蝶野正洋(当時40)を19分46秒、アックスボンバーからの片エビ固めで撃破した。試合後には会見場で思わぬ襲撃に見舞われて流血したものの、蝶野との再戦を約束。今後は新日本の至宝・IWGPヘビー級王座を狙う。

 夜の東京ドームに光り輝く太陽が昇った。午後6時45分、ホーガンはWWEでのトレードカラー・赤と黄色に身を包んで花道に現れた。赤いバンダナ、黄色いゴージャスなレイ。Tシャツの胸には、80年代前半に日本を席巻した「一番」の文字。テーマ曲「ブードゥー・チャイルド」が流れると、割れんばかりの歓声だ。耳に手を当ててファンの声を聞くポーズ。リングインするとTシャツを引き裂くパフォーマンス。帰ってきた。陽気な超人が9年ぶりに日本のリングに降り立った。

 ゴングが鳴ると、黒々とした厚い胸板で蝶野に襲いかかった。開始2分、いきなり抜いた宝刀・アックスボンバー。けんかキックを受けてピンチも器の広さで切り返した。場外でのいす攻撃、エプロンサイドでのアックスボンバー。最後は、優勢を誇ってマッスルポーズを決める蝶野のスキをつき斧(おの)爆弾をさく裂。

 「新日本で戦って非常にハッピーだ」日本のリングは、94年1月4日、東京ドーム大会以来。今年7月にWWEを退団し、新天地を求めてやってきた。「きょうは蝶野の方がコンディションがよかった。リマッチしたい」狙いはIWGPだ。83年、タイトル化前のIWGP優勝戦で、アントニオ猪木(当時60)を舌だしKOに追いやった試合は伝説。青春の忘れ物・IWGPにたどり着く最初の関門が、シングル初対決の蝶野戦だった。

 見せたのは「強くて明るいプロレスラー」。日本にはいない強烈なカリスマ性を放った。80年代後半に日本を離れ、WWEやWCWで戦いを積み重ねたホーガンはさらに進化した超人になって帰ってきたともいえる。

 試合後の会見場では、今後参戦の可能性がある米・テネシーの団体「NWA TNA」率いるジェフ・ジャレットから襲撃され、額から流血するアクシデントもあった。それでも「IWGPを狙う。タカヤマ? OKだ。猪木、坂口、サップも来い」と、改めて挑発した。時代の寵児(ちょうじ)ボブ・サップ(29)=米国=とも違う、古くて新しい力が降り立った。(スポーツ報知2003年10月14日掲載)

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