「白毛一族」のメイケイエール 来年こそ大舞台での能力全開を期待

スポーツ報知
スプリンターズSで4着だったメイケイエール

 10月3日、中山競馬場で秋のG1シリーズ開幕戦となるスプリンターズS(芝1200メートル)が行われた。勝敗は別として、個人的に注目していたのがG1初制覇を目指して出走したメイケイエール(牝3歳、栗東・武英智厩舎、父ミッキーアイル)だった。

 普段はおとなしい馬だが、競馬に行くと“激しさ”のスイッチが入ってしまい、名手と呼ばれるジョッキーでも制御するのが非常に難しい。新たにコンビを組んだ池添謙一騎手が、16頭立ての6番枠からどう乗るか。気になっていた人も多かっただろう。

 スタート直後に左へ逃げ、同じく出遅れた2頭を外に追いやる形に。その後は馬群の一番外まで出て、馬の後ろで何とか我慢を利かせた。3コーナーから少しずつ位置を上げて4コーナーでゴーサイン。内を通った馬が上位を占める中、粘り強い走りで4着に食い込んだ。体力的にかなりのロスがあったことは明白。重賞3勝の実績があるとはいえ、国内トップレベルと初対戦だったことを考えれば、見どころは多かった。

 レースの翌週、池添騎手に話を聞いた。外に逃避した場面を「頭が上がった状態で左右に振るので(制御するための)支点がない状態」と説明。続けて「前を見ていないから、どこまでも突っ込んでいく。後ろから追いかけられるのも嫌がるんです。もう少しうまく乗れると思っていたんですが」と悪戦苦闘ぶりを振り返った。

 一方で「今までの途中で(先頭まで)行く形とは違って、そこまでガツンと行く感じはなかったです。少しでも我慢が利いたことで、最後に止まることもありませんでした。今回のレースは次に生きてくると思います」と収穫を口にした。

 年内は休養し、次走はシルクロードS(日程未発表)を予定。2011年の3冠馬オルフェーヴルをはじめ、癖の強い馬を手の内に入れて数々の大レースを制してきた鞍上は「ポテンシャルは一級品。(課題を)直しながら、厩舎と頑張っていきたい」とコンビ継続へ意欲を示した。

 メイケイエールは鹿毛だが、今週の秋華賞で主役を務めるソダシ(牝3歳、栗東・須貝尚介厩舎)とは、シラユキヒメを祖とする同じ「白毛一族」。来年の大舞台で輝く姿に期待して、今後も成長、進化していく姿を見守っていきたい。(中央競馬担当・吉村 達)

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