田中碧、勝利必須の豪州戦で先発も 柴崎の代役で最終予選初出場へ…背水の森保監督救えるか

スポーツ報知
ボール回しで汗を流す田中碧(中)

 日本代表は11日、オーストラリア戦に備え、埼玉スタジアムで公式練習に臨んだ。W杯アジア最終予選3試合を終え、早くも2敗を喫した森保一監督(53)は自身の進退もかかる大一番。サウジアラビア戦で相手の決勝点につながるパスミスをしたMF柴崎岳(29)=レガネス=に代わり、MF田中碧(23)=デュッセルドルフ=を先発に起用する可能性が浮上した。

 DF吉田から士気を高める掛け声が響く中、森保監督は鋭いまなざしを選手たちに向けた。「厳しい状況に置かれていることは承知している。まだまだ巻き返せるチャンスはある。相手の良さを消しながら、我々の良さを出していけるように準備したい」。勝てなければ自身が立場を追われるどころか、日本のW杯出場が遠のくオーストラリア戦。大一番に送り出す11人を最後まで吟味しているようだった。

 悪い循環を断ち切る。日本時間8日のサウジアラビア戦では、チーム最多26試合に先発出場の経験豊富なMF柴崎のパスミスから決勝点を献上。大黒柱のミスはチームを沈黙させたが、この状態でオーストラリア戦を迎えることだけは避けねばならない。森保監督はスタメンについて「勝つためにベストなメンバーを選びたい」と話すにとどめたが、現状を打破するために柴崎を先発から外す可能性が高い。

 代役に浮上するのはMF田中だ。チームが今必要としている「積極性」「良い距離感」をもたらせるボランチで、前線へのクサビや相手DFの裏を突く縦パスは絶品。攻撃のスイッチを入れる役割を務め、守備では的確な位置取りでピンチの芽を摘む。チームをうまく回す“潤滑油”として能力を発揮し、東京五輪ではMF遠藤やDF吉田、酒井、冨安らとプレーしており、連係面の不安もない。出場すれば最終予選での出番は初。国際Aマッチ出場は2試合と経験が少ないが、能力に疑いはない。

 森保ジャパンは最終予選初戦のホーム・オマーン戦(9月2日)で黒星発進。続く中国戦(同7日)で勝利したが、サウジアラビア戦では2敗目を喫した。当初は最終予選への切り替えといった一時的な問題と見られていた。だが2戦目で得点力不足、3戦目では攻撃の組み立てや試合運びと問題点は根幹に近い部分まで及んだ。攻守で鍵を握るボランチを入れ替えることで様々な課題を解消に向かわせることは可能だ。

 「最終予選は厳しい試合の連続と覚悟していた。勝利を目指すことだけ考えて臨む」と森保監督。カタールW杯への灯を消すわけにはいかない。

(内田 知宏)

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