9日の東京5R(芝1800メートル)は、9月のセントライト記念を勝ったアサマノイタズラの半妹モカフラワーが、直線で内から抜け出し、デビュー戦を飾った。石川裕紀人騎手は「着差以上に余力がありました」と走りを評価した。10日の東京4R(芝1600メートル)は、キタサンブラック産駒のラスールが快勝。ルメール騎手は「新しいグランアレグリア」とその才能を絶賛した。
【10月9日・阪神6R、2歳新馬、ダート1800メートル、良馬場=10頭立て】
◆ジャスパーグレイト(牡、栗東・森秀行厩舎、父アロゲート、母ショップアゲイン、母の父ワイルドアゲイン)444キロ、馬主=加藤和夫、生産牧場=米国
【血統】JRA初勝利の父アロゲートは17年のドバイ・ワールドカップなどG1を4勝。同年のブリーダーズカップクラシック(5着)を最後に引退し種牡馬入りしたが、20年6月に病気により安楽死処分となっていた。
【レースVTR】内枠を生かしてハナへ。前半1000メートル通過64秒0の落ち着いた流れで、終始手応えは楽。直線に向いてもステッキが入ることなく、ファンウワーズ(2着、幸英明騎手)に10馬身差をつけて楽勝した。跳びが大きく、隊列が固まった4ハロン目からは、すべて12秒台のラップで運べたのも良かった印象だ。勝ち時計は1分54秒7。
【コメント】岩田望来騎手「楽に逃げられたぶん、最後も脚を使えました。色んな競馬ができると思いますし、ポテンシャルはいいものを持っています。これからメンタル面でも成長してくれれば」
【将来性】★★★ ※444キロとは思えない大きなフォーム。追ってグイッと首が下がり、さらに加速した。馬群で競馬ができれば、さらにいい。
【先週の新馬勝ち上がり外厩(放牧牧場)一覧】
タイセイジャスパー◇ 9日東京4Rダ1600(吉澤ステーブルEAST)
モカフラワー ◇ 9日東京5R芝1800(吉澤ステーブルEAST)
レッドゲイル ◇ 9日東京6Rダ1400(高橋TC)
シダー ◇ 9日阪神4Rダ1400(宇治田原優駿ステーブル)
アートハウス ◇ 9日阪神5R芝2000(信楽牧場)
ジャスパーグレイト◇ 9日阪神6Rダ1800(チャンピオンヒルズ)
スマートプレジール◇ 9日新潟5Rダ1200(吉澤ステーブルWEST)
ラスール ◇10日東京4R芝1600(ノーザンファーム天栄)
テラフォーミング ◇10日東京5R芝2000(吉澤ステーブルEAST)
ピンハイ ◇10日阪神4R芝1400(宇治田原優駿ステーブル)
タガノエスコート ◇10日阪神5R芝1800(宇治田原優駿ステーブル)
グランデレジーナ ◇10日新潟5R芝1600(ノーザンファームしがらき)