【駅ペン】各校補欠選手のための「もうひとつの出雲駅伝」

一斉にスタートする選手たち
一斉にスタートする選手たち

◆出雲全日本大学選抜駅伝(10日、島根・出雲市出雲大社正面鳥居前スタート、出雲ドーム前ゴール=6区間45・1キロ)

 学生3大駅伝開幕戦が2年ぶりに出雲路で行われ、東京国際大が2時間12分10秒で初出場初優勝を果たした。第1回大会を除くと初の快挙。3区で丹所健(3年)が首位に立ち、最終6区でケニア人留学生のイェゴン・ヴィンセント(3年)が悠々と勝ちきった。全日本大学駅伝(11月7日)、箱根駅伝(来年1月2、3日)でも旋風を巻き起こす。2位は青学大、3位は東洋大。昨季の学生駅伝2戦2勝の駒大は5位に終わった。(晴れ、気温30・5度、湿度47%、南西の風2・8メートル=スタート時)

 昨年大会はコロナ禍で中止。2年ぶりの出雲駅伝は、まさに「熱戦」だった。午後零時5分、スタート時の気温は30・5度。最終6区では32度まで上昇した。過酷なコンディションの中、全出場選手が健闘した。

駅伝、各校の戦力分析
駅伝、各校の戦力分析

 補欠選手による熱い戦いもある。例年、レース終了後、メンバーから外れた各校の補欠選手のために「出雲市記録会5000メートル」が島根・出雲市の浜山公園陸上競技場で行われる。メンバーから外れた選手が悔しさをぶつける同記録会は「もうひとつの出雲駅伝」と呼ばれている。18年は出雲路を制した青学大の神林勇太(当時2年)が自己ベストの13分58秒70でトップ。大きなガッツポーズでゴールに飛び込んだ。「いいぞ! 優勝のゴールテープを切ったアンカーの竹石尚人(当時3年)よりガッツポーズが大きいぞ」と原晋監督が大声でたたえると、神林は照れ笑いした。翌19年の出雲駅伝、神林は4区で区間新記録の快走を見せた。

直近10年の3大駅伝優勝校
直近10年の3大駅伝優勝校

 今年、公認の記録会は中止されたが、非公認の合同タイムトライアルが新型コロナウイルス感染防止対策を講じた上で小規模に行われ、駒大、創価大、帝京大が参加した。「これは駅伝だ!」。駒大の大八木監督のゲキを受けて佃康平(4年)が14分9秒6でトップを取った。「歯を食いしばって頑張りました。全日本大学駅伝、箱根駅伝では4年生の力を見せたい」と佃は充実の表情だった。

出雲駅伝・順位変動
出雲駅伝・順位変動

 大学駅伝3連勝を狙った駒大は5位に終わった。しかし、巻き返しに向けて、早くも走り出している。戦いは出雲から伊勢、箱根へと続く。(竹内 達朗)

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