◆JERAセ・リーグ 広島7―1巨人(9日・マツダスタジアム)
完璧な当たりだった。丸の打球は右翼ポール際の中段へ飛び込んだ。7点を追う9回無死。コルニエルの低め変化球を捉え、19号ソロで完封負けを阻止した。3日のDeNA戦(東京D)以来、5試合ぶりの一発。6年連続20本塁打へ王手をかけた。
8、9月はともに月間打率1割台と低迷したが、復調の兆しは見えている。試合前の練習では、ほぼ毎日のように原監督から助言をもらって試行錯誤。一時はスタメンから外れたこともあったが、6日のヤクルト戦(神宮)から5番を任され、およそ1か月ぶりに中軸に復帰した。
現在、岡本和が13試合連続ノーアーチと苦しんでいる。後ろに座る丸が本来の姿を取り戻せば相手バッテリーに大きな重圧をかけられ、4番を助けることにもつながるはずだ。