◆秋季東京大会▽1回戦 立志舎0―8日大三=7回コールド=(9日・スリーボンドスタジアム八王子)
昨年、都大会準優勝の日大三が7回コールドで快勝発進した。川崎広翔捕手(2年)が4回2死一、二塁から三塁線を破る2点二塁打など2安打3打点。守っては先発の安田虎汰郎(1年)、2番手・矢後和也(2年)の両右腕を好リード。立志舎打線から13三振を奪っての完封劇を呼び込んだ。
この日は見せ場がなかったが、小倉全由監督(64)が「肩は東京一じゃないかな」という”鬼肩”を持つ扇の要が攻守で活躍した。4回の適時打については「飛んだ所がよかった。6回は監督さんから『お前が(コールドを)決めてこい』と言われて楽になりました」と試合を決める左前適時打も放ち、試合後は笑顔だ。
制球力のある安田は打たせて取る配球を意識。球威のある矢後はテンポを速くして気持ちよく投げさせ、完封リレーに導いた。二塁送球タイムは「計ったことがないけれど2秒は切ると思う。遠投は110メートルくらい?」と、捕手らしくあくまで口調は控えめ。それでも「先輩たちは団結力があった。自分たちももっと高めて絶対優勝」とセンバツ出場への強い気持ちはキッパリ断言した。(雑誌『報知高校野球』取材班)