2年ぶりの出雲駅伝10日号砲 今回から当日変更ルール導入 各校の駆け引きも注目

 今季の学生3大駅伝開幕戦、出雲駅伝は10日、島根・出雲市の出雲大社正面鳥居前スタート、出雲ドーム前ゴールの6区間45・1キロで行われる。大会2日前の8日、全国から多くのチームが現地入りした。昨年大会はコロナ禍の影響で中止。今年は、大会を主催する出雲市が新型コロナウイルス感染防止対策として「沿道での応援・観戦はお控えください」と呼びかけ、各校も感染防止対策を講じた上で、2年ぶりに出雲路で熱戦が繰り広げられる。

 今年から大会のルールが一部変更された。出場20チームはレース前日(9日)の午後2時15分~3時に6区間の選手と補欠の2選手を登録。午後0時5分スタートのレース当日の午前9時~9時20分に選手を2人まで変更できるようになった(交代は区間登録選手と補欠だけ。区間登録選手同士の交代はできない)。大会事務局は「体調不良などのアクシデントに限らず、戦略的な変更も可能」と説明。箱根駅伝で伝統的に行われている「当日変更」のルールが出雲駅伝でも導入されたことで、各校の駆け引きも注目される。

 2年前の前回大会では、国学院大が最終6区で4位でタスキを受けた主将の土方英和(現ホンダ)が3人をゴボウ抜きして学生3大駅伝通じて初の優勝を成し遂げた。今回、ディフェンディングチャンピオンとして臨む国学院大の前田康弘監督は「2区と4、5区は風向きが逆になるので、向かい風に強い選手と追い風に強い選手を補欠登録して、当日の天候で投入することなどが考えられます。ただ、それは優勝を争うチームの戦略。今回、国学院大が当日変更をするか、まだ、分かりませんね」と笑顔を交えながら話した。

 昨年度は7季ぶりに学生3大駅伝無冠に終わり、今季に復権をかける青学大の原晋監督は「当日変更のルール導入はいいことだと思います。箱根駅伝で当日変更で出番がなくなる選手がいますが、選手は、それを受け入れています。当日変更を含めて大学駅伝の醍醐(だいご)味でしょう」と持論を展開した。原監督は今大会に向けて「結(むすび)大作戦」を発令。「縁結びの神様として名高い出雲神社をスタート地点とする出雲駅伝で青学大の団結力をお見せします。そして、コロナ禍が早く終結することを願って結大作戦です!」学生3大駅伝恒例となった「大作戦」の狙いを胸を張って明かす。

 昨季の大学駅伝2戦2勝で今大会で3連勝を狙う駒大が、優勝候補の筆頭。今年5月の日本選手権1万メートル2位のエース田沢廉(3年)を中心に圧倒的な戦力を誇る。東京五輪3000メートル障害7位入賞で地元・島根県出身の三浦龍司(2年)を擁する順大、箱根駅伝2区と3区の区間記録を持つイエゴン・ヴィンセント(3年)という大砲を持つ東京国際大、9月の日本学生対校5000メートル優勝の近藤幸太郎(3年)が新エースとなった青学大、中谷雄飛(4年)、太田直希(4年)、井川龍人(3年)と1万メートル27分台ランナーを3人そろえる早大などが駒大を追う力を持つ。

 2年ぶりの開催に加え、今回から設けられた当日変更。大会当日の出雲市の最高気温予想は31度で「速さ」に加え、厳しい気象条件に耐えられる「強さ」が求められる。2021年の出雲駅伝は、見所たっぷりだ。

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