【明日の金ロー】”濃い味”ぞろいのメンバーに一服の清涼剤 「今日から俺は!!劇場版」の清野菜名

スポーツ報知
絵解きは…80年代の雰囲気を漂わせる(左から)賀来賢人、矢本悠馬、清野菜名(C)西森博之/小学館(C)2020「今日から俺は!!劇場版」製作委員会

 8日の金曜ロードショー(後9時)は、1980年代後半から90年代にかけて人気を博したヤンキー漫画を実写化した「今日から俺は!!劇場版」(2020年)が、地上波初放送。18年の連続ドラマが大好評だったとあって、邦画では昨年の実写映画の最高興収(53・7億円)を記録した。

 物語を引っ張るのは、周囲から「ひきょう」「ズル賢い」と言われながらも、ケンカの強さは折紙付きの三橋(賀来賢人)と、正義感が強く、トゲトゲ頭がトレードマークの伊藤(伊藤健太郎)の不良コンビ。本作では、ドラマ版では”ラスボス”だった開久(あけひさ)高校に一時「間借り」をすることになった北根壊(ほくねい)高校との抗争が描かれる。

 ドラマ版から物語は続いており、場面やキャラクター設定などに関しては何の説明もされていない。ただ、メガホンを執った福田雄一監督が「とにかく何も難しいことはありませんので、とにかく面白いから、とにかく観れ!!」とコメントしているように、気軽に楽しむことができるだろう。

 昔からジャンルを問わず「バディもの」は多々存在するが、ヤンキー漫画にはそれが顕著だ。古くは「ビーバップ・ハイスクール」のヒロシとトオル、他にも「湘南純愛組!」の鬼塚と弾間や「ウダウダやってるヒマはねェ!」の島田と赤城など。一方が「お調子者」、もう一人が「硬派」として描かれる設定が多いが、その中でも本作は両者のコントラストをハッキリと付けることで、ギャグ作品として昇華させた。

 脇を固めるのも、これまた濃い味の様々なキャラクター。特に女性キャラにそれが顕著だ。福田作品常連の橋本環奈が見せる「ヘン顔」はお約束だが、出番は少ないものの、瀬奈じゅんや愛原実花のはじけっぷりは意外性十分。ただ、それが連発するだけに”胃もたれ”を起こしそうになる人もいるかもしれない。

 そんな中で「一服の清涼剤」となっているのが、三橋を慕う80年代に流行した「聖子ちゃんカット」の女子高生・理子(清野菜名)の存在。すぐに暴れようとする三橋を優しい言葉でいさめるが、実は武道家の一人娘で、もしかしたら一番強い? という設定。「おとなしいけど実は強かった」という”ギャップ萌え”は、見どころといえる。

 知っている人もいるかもしれないが、実は清野は中学時代には走り高跳びで全国大会に出場経験があるなど、運動神経は抜群。高校時代から殺陣などを習っており、園子温監督の「TOKYO TRIBE」(14年)では、ド派手なアクションを見せた。ドラマ版と比べると本作はアクションシーンがスケールアップしているだけに、清野の躍動感も楽しんでもらいたい。(高柳 哲人)

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