茨城・那珂湊沖でマダコフィーバー…タコ餌木で狙いトップが20杯を超すのは当たり前、30杯に届く日も

スポーツ報知
500グラム級のマダコを上げた大久保さん。色の違うタコ餌木を試しながら数を伸ばした(源丸で)

 茨城・那珂湊沖でマダコフィーバーが巻き起こっている。那珂湊港の報知指定・源丸の乗合船ではエビを模した和製ルアー、タコ餌木で狙いトップが20杯を超すのは当たり前。30杯に届く日もあるほど。サイズは今では300~500グラムの小ぶりが目立つようになったが、2キロ級の大型も乗ってくる。これから渡りダコと呼ばれる4~5キロ級の特大サイズが乗る季節を迎える。“確変級”のマダコフィーバーは、まだまだ続きそうだ。

 茨城の海は広い。人気のヒラメ釣りでも船が1か所に密集することはない。しかし、那珂湊沖にはおよそ20隻ほどの船が集結していた。全てマダコ狙いだ。そこに源丸も仲間入りして釣り開始。水深は30メートル。釣り人たちはカラフルなタコ餌木を付けて海へと投げ込んだ。

 竿先に神経を集中させながら、シャカシャカと小刻みにオモリで底を小突いてマダコを誘う。ほどなくして「乗った」という声が船のあちらこちらから聞こえてきた。まずはひたちなか市の塙典之さん(38)が400~500グラム級のマダコを立て続けに上げた。「マダコ釣りは数釣りができるのが面白いんだよ」と言いながら、誘いの手を止めることはなかった。

 マダコはそのおいしさが一番の魅力だが、餌木での釣りは独特の「乗り」を感じて取り込むまで一連のやり取りも思いの外、面白い。菊地鉄男さん(78)も、餌木でのマダコ釣りに魅了された一人だ。「東京湾でテンヤで狙ったことはあるけれど、餌木での釣りは初めてなので興味があった」と、はるばる湘南の藤沢市から駆けつけた。初挑戦とあってなかなか合わせのタイミングがうまくいかず、バラすこと6回。7回目のチャンスでようやくマダコをゲットした。「やっと釣れたよ。うれしいねぇ」とニコニコ顔。これでコツをつかんで合計6杯釣った。

 左舷の船尾では、土浦市の大久保武さん(78)が数を伸ばしていた。軽く投げて手前に引いてきながら小突いていた。「広範囲を釣ることは大事だけれど、餌木の色も重要なんだ。その日の“当たり”の色があるんだよ。その色を見つけ出すのも、この釣りの面白さの一つなんだ」という。この日は緑とピンクが良かったとのこと。

 取材した日は500グラム前後の小型が目立ったが、乗りは好調。塙さんが30杯でトップになった。小型が多いといっても、マダコは底から離れまいと石を抱いて上がってくる。リールを巻いていてもかなりの重みを感じる。

 那珂湊沖のマダコはこれから大型が狙える。「水温が下がり始めると、4~5キロ級のマダコが南下してくる。渡りダコと呼ばれて冬の茨城の名物になっている。ただ、大型が乗るようになると、竿では上がらないのでテンヤ仕掛けが有利かな」と川崎源一船長は言う。タコ餌木で数釣りを楽しむか、テンヤで大型を狙うか、どちらがお好み?(高田 典孝)

 ◆タコ餌木は動かし続ける

 タコ餌木でのマダコ釣りでは、事前にリールのドラグをしっかり締めておくこと。ドラグが滑ってしまうとアワセでのバラシの原因になる。まずタコ餌木を海底まで下ろす。餌木が着底したら、竿先を小刻みに上下させてオモリで底を小突いていくとタコ餌木がゆらゆらと動く。これがマダコには魅力的に見えるらしい。スッーと静かに近づいて8本の足を使ってタコ餌木を押さえ込む。この時、竿先には根掛かりとは違いマダコがグニュッとした感触が伝わる。

 ここで竿を大きくあおって合わせるのだが、マダコが1~2本の足だけでタコ餌木を押さえている状態だったら、ここでカンナが外れてバレてしまうことが多い。そこでマダコが乗った感触が伝わってきてもタコ餌木を動かし続ける。すると、マダコは逃すまいとさらに抱きついてくる。竿先にさらなる重みを感じたら、大きく合わせて一定のスピードでリールを巻き、取り込む。餌木から外したマダコはネットに入れ、クーラーやバケツに入れる。

◆餌木の背中には豚の背脂が有効

 ○…多くの釣り人が餌木の背中に豚の背脂を付けていた。「脂の臭いがマダコを誘うんだ」と川崎船長はその効果を説明した。脂身は餌木の背中に輪ゴムや糸で巻き付けるだけではなく、カンナと呼ばれるハリの部分にも付けている人も。背脂のほかにも鶏の皮も効果があるという。

 ◆めも 那珂湊港源丸(TEL029・265・7718)。乗合船は午前5時出船。料金は要問い合わせ。港に駐車スペースあり。日立久慈港大さん弘幸丸(TEL0294・52・3504)からも出船中。山下橋粂丸(TEL045・622・0997)の渡船でもマダコが釣れる。

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