◆東都大学野球2部秋季リーグ戦第2週第1日 ▽拓大3―2国士舘大(5日・大田スタジアム)
新型コロナウイルスの影響で活動を停止し、第1週の2試合が不戦敗となった国士舘大のドラフト候補・池田来翔二塁手(4年=習志野)が、拓大との今リーグ戦初戦に4番で出場し、6回表の3打席目に逆方向の右を狙う安打を放った。
練習を再開したのが今月2日で、それまでの約2週間は、寮の自室から出ることができない生活だったという池田は「自分の感覚とのズレが大きかった。ボールの見え方が100のうち半分もいっていない感じでした」。1打席目は見逃し三振、2打席目は捕邪飛に終わったが、3打席目で修正に成功。6回1死無走者から一、二塁間をゴロで抜く安打で出塁し、真価を示した。
「チームにとっては開幕戦。どんな形でも1本打ちたかった。2ストライクを取られていたので逆方向を意識した結果、バットが残って、あそこに飛びました」とホッとした表情を見せた池田。練習不足のうえ体重が5キロほど減っており、体力面やケガを考慮して6回裏の守備からベンチに退いた。
春の打率は、リーグ4位タイの3割3分3厘。打てる内野手として、スカウトから高い評価を受けている。ロッテ・榎アマチーフスカウトは「右の内野手で、打って守って走れる貴重な存在。長打を広角に打つことができ、打球に力がある。(DeNAの)牧君とかぶりますね」と話した。