楽しみながら子育て…木下ゆーき著「#ほどほど育児  失敗したっていいじゃない」

スポーツ報知
子育てインフルエンサーとして活動する木下ゆーきさん

 子育てインフルエンサーとして活動する木下ゆーきさん(32)が、7月30日に刊行した「#ほどほど育児 失敗したっていいじゃない」(飛鳥新社、1200円)が、発売から早くも3刷が決定し、話題を呼んでいる。2人の子を持ち、楽しみながら子育てに奮闘する姿が全国のパパ、ママから多くの共感を得ている。(坂口 愛澄)

 木下さんは2018年から子育て情報の発信を始め、10月に第2子となる長女が誕生したことがきっかけで、警官やアパレル店員になりきってオムツを替える動画を投稿すると、SNSのフォロワー数が約3万人も急増し、今では総フォロワー数が36万人を超えた。

 「ここまで広がるのは予想外で、爆発的に伸びました。新生児の頃はめちゃくちゃオムツを替える回数が多く、色が変わっている時点でうんざりしてしまう。子育てに余裕があるわけではなく、楽しまないとやっていられないという思いで普段からやっていたことを撮影し、投稿しました」

 動画撮影は主に奥さんに任せているが、撮られることに対しては変に意識せず、ありのままの姿を視聴者に届けている。

 「僕は“素の木下ゆーき”を出そうと思っています。部屋がおもちゃで散らかっていても、寝起きで髪の毛がボサボサでも、それをそのまま出すようにしています」

 子育ては90%が大変で、10%が楽しいと振り返った木下さん。子育ての大変さや同じ悩みを分かち合うことで、互いに親近感が湧くのではないかと考えている。

 「子育てで日々苦しんでいる人に、クスッと笑って笑顔になってもらいたい。大変だねという共感だけでなく、ちょっとしたことでも楽しい側面もあるんだと気づけると思っていて。インスタのママさんたちのキラキラした側面を出したいわけではなく、共有することで一人じゃないんだという安心感をもってもらえたらなと思っています」

 一度離婚を経験し、一時期はシングルファザーとして長男を育てながら仕事を両立するせわしない日々を送っていた。その際、苦手な裁縫にはとても苦労したという。

 「育児にいっぱいいっぱいだった時は声を上げて泣かせてしまったり。料理は得意なんですけど、裁縫は本当に苦手で、指定された大きさで作るとか訳が分からなかった(笑い)。近くに姉夫婦がいたりしたので、かなり助けられた部分はありますね。周りに支えられたのはすごく大きかったです」

 1男1女を育てる上で、子どもの考えを否定せず、大人の理解が追いつかなくても認めてあげることを大切にしている。

 「子育てをしていると、両親、義理の親、友達、SNSからいろんな情報が入ってくる。いろんなことに惑わされ、自分を責めてしまうことがあります。子供が100人いたら、100通りの性格があり、扱い方やその子にとって何がいいかはきっと違う。他人に惑わされず、自分が楽だなと思うことをしていくのがいいんじゃないかなと思います」

 週1回はインスタライブを行い、子を持つ親からさまざまな悩みを受け付けている。主に母親から相談を受けることが多く、もっと男性にも子育てに積極的に参加する世の中になってほしいと願っている。

 「(相談内容は)とにかくイライラしちゃうだったり、学校で起きたことを話してくれないとか。上から目線でこうあるべきと言うのは苦手。僕も同じような悩みを抱えていることがほとんどなので、分かる分かるという共感から入ろうと思っています。男性という立場で僕が当たり前に子育てする姿を見せ続けることで、男性も子育てをすることが当然の社会になればいいなと思っています」

 子育てに奮闘するパパやママには、無理をしすぎず、自分のペースで子どもと向き合ってほしいと思っている。

 「幼少期の子どもの夜泣き、授乳などは体力も削(そ)がれますし、初めての経験ばかりで、これがいつまで続くんだろうと長いトンネルにいるような気持ちだと思うんです。でも、そんなトンネルにもいつか終わりがくるし、いい思い出だなと思える時がくる。頑張って頑張ってトンネルの終わりを目指して歩き続けずに、休みながらやっていってほしいですね」

 ◆木下 ゆーき(きのした・ゆーき)1989年3月9日、愛知県出身。32歳。松蔭高を卒業後、2009年から芸人として数年間、ワタナベエンターテインメントに所属。長男が2歳になってすぐに別居し、離婚。その後、再婚し、18年に第2子となる長女が誕生。現在は子育てインフルエンサーとして活躍している。

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