浦和のリカルド・ロドリゲス監督が1日、オンラインで会見し、就任から約9か月が経過したチームの成長を「赤ちゃん」に例えて高評価した。
現在リーグ5位。8月14日の鳥栖戦以降は公式戦10戦無敗(7勝3分け)と好調をキープしている。1月に就任したロドリゲス監督は「赤ちゃんが生まれても8~9か月すれば歩けるようになるのと同じで、チームが非常に成長してくれている」と選手をたたえた。
先月29日の前節・FC東京戦はベンチ入り18人のうち、今季新加入した選手が11人(昨季まで2種登録のGK鈴木を除く)を占めた。DF酒井、ショルツ、MF江坂、平野ら今夏加入組も先発に名を連ね、同監督は「慣れるのに少し時間はかかったけど、完全に順応している」と手応えを語った。
守備では前線からのハイプレスや最終ラインの強固なブロック、攻撃では選手が立ち位置を流動的に変えながらスペースを突く―。指揮官の戦術は高いレベルで浸透してきた。「しっかりゲームの中で状況を読んでスペースを見つけてプレーできており、メンタル面でも自信を持ってプレーできている」と選手をベタ褒めしつつ、「ただ、ここで満足せずにさらなる成長を促したい。バリエーションをさらに増やしたり、成長に終わりはないと思う」と語った。
新戦力がフィットする一方で、ベテラン選手の出場機会が減っている現状もある。
指揮官は、直近3戦で先発から外れているDF槙野を「練習の姿を見ているとピッチに立ったら必ずいいプレーをしてくれると感じる」、ベンチ外が続くFW興梠を「膝の状態が100%ではない」と説明。一方で10月以降はリーグ戦、ルヴァン杯、天皇杯と過密日程が続くとあり「全員がピッチに立てる準備をしなきゃいけない。誰がプレーしてもレベルを落とさないことが重要だ」と総力戦を強調した。