【凱旋門賞】佐々木調教師「今年はワクワク感がすごい」 04年と13年に大舞台に挑戦

スポーツ報知
13年の凱旋門賞でキズナの応援メッセージを手にしていた佐々木調教師

◆第100回凱旋門賞・仏G1(10月3日・芝2400メートル、パリロンシャン競馬場)

 今年の凱旋門賞に出走する日本馬はクロノジェネシスが宝塚記念を勝っての直行、ディープボンドが現地前哨戦のフォワ賞を制して参戦と、異なる臨戦過程で挑む。過去2度、管理馬を出走させた佐々木調教師は両方のパターンを経験している。

 初挑戦は04年のタップダンスシチー(17着)。当時は別定戦で出走すれば酷量を背負うことになる札幌記念を見送り、春のグランプリVから実戦を挟まず臨んだ。レース1週前の出国へ調整は順調に進んでいたが、輸送機の故障で予定のフライトがキャンセルに。一時は遠征断念を発表する事態となった。何とか海を渡ったが、現地到着は本番の2日前。「1日だけまたがって、次の日に競馬。それでも見せ場はつくってくれたけど…」と佐々木師は大幅にスケジュールが狂ったことを無念そうに振り返る。

 13年の日本ダービー馬キズナは「オンとオフがはっきりしていて、丈夫な馬」。3歳馬同士のニエル賞をステップにするローテーションが組まれた。前哨戦の2週前に日本を出発。海外初戦を接戦で制して期待は高まったが「余力があるように見えても、馬はトライアルも本番も関係なく一生懸命走る。中2週で疲れが抜け切らなかった」。大一番ではラストで伸び切れず、4着に終わった。

 2度の敗戦から佐々木師は「あくまで持論」とした上で、日本馬が勝つための調整には大きく分けて2つの方法があると考える。一つ目は短期集中型。「10日から2週間前に移動して、ぱっと体調を整える。その間に時差ぼけも取れる」。二つ目は長期滞在。「8か月から1年くらいのスパンでヨーロッパへ連れて行って、筋肉や走りを“向こうの馬”にしてしまうやり方もありだと思う」と語った。

 近い将来、日本馬が勝つと信じて疑わないトレーナーは「日本の2頭はタフな馬場もうまい。今年はワクワク感がすごい」と、キズナ産駒のディープボンドもスタンバイする決戦当日を心待ちにしている。(吉村 達)

 ◆佐々木 晶三(ささき・しょうぞう)1956年1月15日、山口県出身、65歳。74年に騎手デビューし、82年の引退まで1183戦136勝。助手を経て94年に調教師免許を取得し、同年開業。JRA通算6592戦592勝。うち重賞49勝。G1はタップダンスシチーの宝塚記念、キズナの日本ダービーなど7勝(JG1含む)。

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