岸田文雄氏が95%の確率で「総裁選決選投票で河野氏に逆転勝利」…選挙プランナー大濱崎卓真氏が分析

自民党総裁選(左から)河野太郎行革相、岸田文雄前政調会長、高市早苗前総務相、野田聖子幹事長代行
自民党総裁選(左から)河野太郎行革相、岸田文雄前政調会長、高市早苗前総務相、野田聖子幹事長代行

 菅義偉首相の後任を決める自民党総裁選が29日、投開票される。4人が立候補し、まれに見る混戦とされた選挙戦の結果について、選挙コンサルティング会社・ジャッグジャパンの代表・大濱崎卓真さん(33)は、河野太郎行政改革担当相(58)と岸田文雄前政調会長(64)による決選投票の末、岸田氏が勝利する確率を「95%」と断言。岸田氏が第27代総裁に就任する可能性が極めて高いとした。高市早苗前総務相(60)、野田聖子幹事長代行(61)を含めた4候補はこの日、最後の追い込みに奔走した。

 告示直前に立候補を表明した野田氏を除く3氏の巴(ともえ)戦といわれた総裁選の結末を、大濱崎さんは岸田氏の勝利と分析した。全国会議員の発言やSNSの投稿内容などの集計に、国会内での直接取材を加え「第1回投票では河野さんがトップ、岸田さんが2位となり、決選投票で岸田さんが逆転するというシナリオで95%は決定でしょう」とした。

 岸田氏有利の理由は「『河野さん、高市さんはちょっと…』という議員の票を、しっかり自分のものとして固めたことに尽きます」。告示後は報道などで河野、高市氏の名前が目立ち、岸田氏は陰に隠れる形になったが「岸田さんは世間の声にとらわれず、最初に立候補を表明した時からブレませんでした」。議員票を着実に積み重ねた“貯金”が生きるとみている。

 党員票では、各世論調査で河野氏の人気が突出している。「確かに、河野さんの人気は高い。ただ、党員票には(河野氏が弱いとされる)関連団体がらみの票が3~4割ありますし、そちらの票の方が議員が『ノルマ』で集める個人票より投票率が高い傾向があります。(河野氏有利とみる人は)世論に惑わされ、見誤っている部分もあるのでは」。人気の割に河野氏の党員票は伸びないとした。

 一方、一躍「台風の目」となった高市氏については「安倍前首相が推したこともあり、序盤は細田派の議員たちは『(高市氏に)乗らないとマズい』という空気があったと思います。でも、ここに来て勝利が遠いことが見えたため、岸田さんに投票した方が得策と考える人たちも出てくると思います」。総裁選後を見据え、岸田氏へ「乗りかえる」議員の存在を示唆した。

 では、「残りの5%」とはどのような結末なのか。「同じく一度では決まらず、決選投票でも河野さんが再度勝利する可能性がわずかですが残っています」。その条件として、大濱崎さんは〈1〉河野氏の党員票が他候補を大きく引き離す〈2〉岸田氏が党員票で3位となる―の2つを挙げ「この場合は、『世論が岸田さんはノーなのに、推していいのか?』という空気が議員内に流れて河野さんとなるのでは」と話した。

 ◆大濱崎 卓真(おおはまざき・たくま)1988年生まれ。33歳。青山学院大経営学部中退後、国会議員秘書を経て2010年に選挙コンサルティング会社・ジャッグジャパン株式会社を設立。現在、代表取締役。国政選挙だけでなく首長・地方議会選挙の選挙コンサルタントを務めるほか、政治活動を支援するクラウド型名簿地図アプリ「ミエセン」などを提供。

 ◆自民党総裁選 1回目の投票は、国会議員票382票と「地方票」と呼ばれる党員・党友票382票の計764票を争う。党員・党友は約110万人が投票権を持ち、議員票と同数に換算される。ドント方式と呼ばれる比例配分法で4候補に割り振られる。ともに無記名で、得票は同時公表。過半数を得た候補がなければ上位2人の決選投票となり、国会議員の382票と、47都道府県連に各1票配分される47票の計429票を争う。都道府県連票は、決選に残った2人のうち都道府県ごとに得票が多かった候補が自動的に1票を得る。

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