森保一監督、田中碧ら五輪世代3人を新たに招集 若手の「野心」に期待かける…担当記者が読み解く

スポーツ報知
森保一監督

 日本サッカー協会は28日、W杯アジア最終予選のサウジアラビア戦(10月7日)、オーストラリア戦(同12日)に臨む日本代表25人を発表した。負傷中のMF久保建英(20)=マジョルカ=らが招集外の中で迎える予選最大のライバルとの2連戦に、森保一監督(53)はMF田中碧(23)=デュッセルドルフ=ら3人の東京五輪組を新たに招集。若手の「野心」に期待をかけた指揮官の選択を、日本代表担当の金川誉記者が読み解く。

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 強豪との2連戦は、森保ジャパンにとってカタールW杯に向けた大きなヤマ場だ。B組2位のサウジアラビアとはアウェーで、同1位のオーストラリアとはホームで対戦する。特にサウジ戦は5万人のスタジアムに60%の観客動員が認められる予定で、約3万人から圧を受ける“完全アウェー”。視察中の欧州からオンライン取材に応じた森保一監督は「難しい試合になることは覚悟している。多くのサポーターの後押しで圧力をかけてくると思う。アウェーの雰囲気でも戦えるよう、戦術的にも準備しなければいけない」と語った。

 2連戦に向け、指揮官はMF田中、三好、DF橋岡という東京五輪組の3人を加えた。守備のマルチロールとして信頼を寄せてきた31歳のDF佐々木翔らを外し、若手3人を最終予選初招集した理由を、森保監督は「若い選手たちは野心をもって、このチームに絶対自分が残るんだ、というハングリーさ、アグレッシブな部分を思い切り出して、チームにつなげてほしい」と話した。その背景には痛恨の黒星を喫した初戦・オマーン戦からの反省がうかがえた。

 オマーン戦では中央を固め、徹底して日本対策を取ってきた相手を崩せなかった。コンディション、戦術的な準備で引けを取った部分もあったが、選手たちの中には「W杯への飢え」をピッチで表現できなかった、という声もあった。経験、実績をリスペクトした選手選考のイメージも強い森保監督だが、若手選手だけが発する“野心”を、チームの力に還元したいという意図を感じた。

 久保、古橋は負傷で不在で、サウジ戦は中国戦で大迫のゴールをアシストしたMF伊東も出場停止。中国戦で先発した2列目の3人がいない中で、必然的に変化も迫られる。しかし、東京五輪から「1チーム2カテゴリー」として活動してきた効果もあり、今回招集された3選手も、スムーズにチームに加わることができる可能性は高い。采配が保守的と揶揄(やゆ)されることもある指揮官が、どんな手を打つのか。命運を分ける2連戦となる。(金川 誉)

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