【凱旋門賞】日本生まれのディープ産駒スノーフォール、大一番へ自信!クールモア・エディ氏「日本のファンも注目して」

スポーツ報知
100回目を迎える凱旋門賞

◆凱旋門賞・仏G1(10月3日、パリ・ロンシャン競馬場・芝2400メートル)

 100回目を数えるフランスG1の凱旋門賞では、日本生まれのディープインパクト産駒スノーフォール(牝3歳、愛・エイダン・オブライエン厩舎)が注目を集めている。所有者は数々の世界的名馬を輩出してきたアイルランドのオーナーブリーダーであるクールモア。世界の競馬界を牽引してきた大牧場のファームマネージャーを務めるエディ・フィッツパトリック氏に出生の経緯や意気込みなどを聞いた。(取材、構成=松浦 拓馬)

 記念すべき100回目の凱旋門賞で日本の夢も背負っているのがアイルランドのスノーフォールだ。日本生まれのディープインパクト産駒がAオブライエン調教師の手腕により欧州で脚光を浴びる存在となった。

 「我々は生産をするとき、牝馬にとって最適な種牡馬を探す。それはどのブリーダーも同じことを考えると思います。その選択肢に国境はない。ディープインパクトは素晴らしい血統背景だと分かっていましたし、ヨーロッパで言うガリレオみたいな存在ですから」

 自身が手掛けた大種牡馬を引き合いに説明したのは、クールモアでファームマネジャーを務めるエディ・フィッツパトリック氏だ。欧州で注目を集めるディープの牝馬が誕生した背景には、サクソンウォリアーの成功がある。

 「我々が一番最初にディープインパクトの元に繁殖牝馬を持って行ったのは14年の始めでした。その時、日本に送ったメイビーが2番子として産んだのが、のちに18年英2000ギニーを制したサクソンウォリアー。彼が、欧州でも力を発揮してくれたことで、よりディープへの評価は高くなった」

 サラブレッドを生産する欧州の関係者が目指すのは英ダービー。そして、凱旋門賞を勝つ馬づくり―。確固たる信念を持ち、伯母に16年凱旋門賞を制したファウンドがいるベストインザワールド(父ガリレオ)を極東の地へ“派遣”。そこで生まれたのがスノーフォールだった。

 「2歳の時から非常に賢く、頭の良い牝馬でした。ただ、3歳になってからの成長力は、私たちの想像をはるかに超え、驚くべき活躍を見せてくれています。特に英オークス(16馬身差V)の衝撃は今後も忘れることはないでしょう」

 12日のヴェルメイユ賞(2着)でG1連勝は「3」でストップした。それでもエディ氏は、凱旋門賞への自信を隠さない。

 「ここを秋の大目標にしていることは前から、エイダンからは聞いていましたからね。彼はガリレオの子孫で勝つこととディープの子で勝つことは同じくらい価値があること、と常々話しています。日本にも多くのファンがいることは分かっていますし、注目してください」

 日本生まれ、アイルランド育ちの娘が“ロンシャン”で世界の頂点に立つことができるか。日本のファンのみならず、世界の競馬ファンの視線が100回を数える世界最高峰の戦いに集まっている。

 ◆エディ・フィッツパトリック(Eddie Fitzpatrick)1967年11月12日、アイルランド生まれ。53歳。幼い頃から馬に親しみ、世界最大の牧場、クールモアで30年の勤務。現在は同牧場のファームマネージャーを務める。これまでに手掛けた馬で最も印象に残っているのは、7月に天国に旅立ったガリレオ。

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