札幌山の手高ラグビー部・佐藤幹夫監督 教え子のリーチ・マイケルにも受け継がれている「気配り精神」

スポーツ報知
南北海道大会で通算20度目の優勝を決め胴上げされる札幌山の手・佐藤監督

 全国高校ラグビー(12月27日から、大阪・花園)の南北北海道予選が25日まで北斗市で行われ、南北海道決勝は札幌山の手が函館ラサールを57―0で破り4連覇。通算20度目のメモリアルVを達成した。1988年の創部以来指揮を執り、来春定年を迎える佐藤幹夫監督(60)は、選手の手で宙を舞った。

 佐藤監督は、日本代表リーチ・マイケル(32)=東芝=の恩師としても知られる。佐藤監督とは取材を通しての付き合いも長く、コロナ禍前は、時々一杯やりながらラグビーの話題で盛り上がっていた。

 同監督は小樽潮陵高、国士舘大でラグビー選手。大学卒業後、3つの高校で時間講師を務め、最初の羽幌高では、当時ラグビー部主将だった丹羽政彦・元明大監督(52)=清水建設=を指導。現在札幌に住む丹羽さんは、定年を迎える恩師を応援しようと、今年から札幌山の手特別アドバイザーとなり、今回の優勝に貢献した。

 佐藤監督は高校時間講師を務めた後、4校目は、札幌前田中で1年間、産休代替教員。その時、札幌山の手高(当時・札幌香蘭)の教員募集を知り、同中学先生の推薦を受け、88年に男女共学となった同校に着任した。同高では当初、サッカー部顧問を頼まれたが、どうしてもラグビーを教えたかったため、前田中から入学した顔見知り生徒に、かたっぱしから声をかけ、15人の「ラグビー入部希望」署名を集めて学校側に提出。熱意が通じ、創部して監督に就いた。部員は素人同然、最初は退部しようとする生徒も相次いだが、自宅まで迎えに行く情熱で心をつかんでいったという。

 常に笑顔を絶やさず、気配りのきく同監督は、ラグビー関係者、我々報道陣からも“愛されキャラ”。創部当時から持ち続ける「ちょっとした気配りが明日への道」「嫌そうな顔は身の破滅」というモットーを貫いているように感じる。今回のメモリアルVに合わせて取材したリーチも「高校時代に佐藤監督から教わった目配り、気配りがなければ、今の自分はなかった」と話してくれた。世界から愛されるラグビージャパンの“顔”にも、恩師の精神が、しっかり受け継がれているように思えた。(北海道支局・小林 聖孝)

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