【巨人】原辰徳監督「心構えはまったく変わらない」自力V消滅も目の前の一戦に集中

スポーツ報知
5回、厳しい表情で戦況を見る原辰徳監督

◆JERAセ・リーグ 巨人3―4阪神(26日・東京ドーム)

 巨人が阪神に連敗を喫し、自力優勝の可能性が消滅した。14年ぶりに中4日での先発となった山口ら投手陣が5回までに8四球を与えるなど制球難を露呈し4失点。打線は6回に松原の11号ソロ、8回に吉川の適時二塁打などで追い上げたが及ばず首位ヤクルト、2位・阪神とは4差に広がった。第2次原政権下の2007、08年には自力V消滅後に逆転優勝。あきらめるのは、まだ早い。

 意地の見せどころだった。8回、1点差に迫り、2死一、二塁。G党の期待を全て背負い、代打・中田が打席に立つ。岩崎の1ボールからのチェンジアップを引っかけ、三ゴロに倒れた。反撃も及ばず、122試合目で自力Vが消滅した。「そうですか。そこはコメントを考えることもしないしね。その辺は評論家に聞いてもらったらどうだろうね。俺たちは別に心構えはまったく変わらない状態で明後日からも戦う」。原監督は事実を受け止め、それでも変わらぬ姿勢を強調した。

 負けられない一戦で、先発・山口の早期降板が痛恨だった。横浜時代の07年以来、14年ぶりに中4日でマウンドに上がった。だが、初回2死から連続四球で一、二塁、2回も安打と四球で無死一、二塁と、不安定な制球から招いた危機を何とかしのいでいた。だが、3回2死、大山への初球、簡単にストライクを取りに行った直球を捉えられ、左翼席上部の看板直撃弾で先制点を献上。さらに糸原への四球で、ベンチの我慢が限界に達した。「このところやっぱりそこ(制球力)だろうね。なかなか彼のリズムになっていかないね」と原監督。2回2/3を4四球1失点で自身ワーストの6連敗となった。

 継いだ戸根も5回1死から中野、マルテに連続四球を与えて降板。3番手・鍵谷も大山を空振り三振に仕留めたが、糸原にストレートの四球を与えて塁を埋める。続く糸井に初球を痛烈に引っ張られ、一塁線を破られる二塁打で満塁走者を一掃された。「四球の後の初球」はセオリー通りであり、内角甘めに直球は安易に行き過ぎたか。わずか1安打で重い3点を与えた。指揮官も「(1イニングに四球が)4つ絡むとそういう形になる。ちょっと四球が多いよね」と指摘した。

 「8」と「1」の差はやはり、重い。この試合の両軍の四球の数であり、しかも阪神の1つは戦略的な申告敬遠。宮本投手チーフコーチは「今日の試合は全て四球ですね。これは投手としては恥ずかしい結果。四球が非常にゲームの流れを左右する」と話す。負けられない試合の重圧の中で慎重になりすぎ腕を振り切れなかったか、それとも制球力が足りないのか。17日のヤクルトとの直接対決(東京D)でも10四死球を与え敗戦。先の舞台にもつながる課題がある。

 巨人が残り21試合、ヤクルト6試合、阪神3試合を含めて全勝しても、どちらか一方が巨人戦以外を全勝すれば勝率で及ばない。とはいえ、原監督の言う通りやるべきことは変わらない。目の前の一戦に集中し、勝ちを重ねるのみ。07、08年にも自力V消滅から逆転優勝した過去もある。まだ何も終わっていない。(西村 茂展)

 ▼巨人自力V消滅 巨人は2位・阪神に黒星。残り21試合に全勝すると、78勝48敗17分けで最終勝率・619。この場合、残り23試合の阪神は、巨人との直接対決残り3試合に全敗も、他カード20試合に全勝なら85勝51敗7分けの最終勝率・625で巨人を上回る。

 また、首位・ヤクルトが中日に勝利。同様に26試合を残すヤクルトは、巨人との直接対決残り6試合に全敗しても、他カード20試合に全勝すれば、79勝48敗16分けの最終勝率は・622で巨人より上。巨人は2球団に対し、自力優勝の可能性が消滅した。

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