【神戸新聞杯】道悪巧者ステラヴェローチェ、ダービー馬シャフリヤールを逆転 菊花賞は主役だ

スポーツ報知
泥だらけになりながら、ステラヴェローチェ(左)はレッドジェネシスを半馬身差でかわした

◆第69回神戸新聞杯・G2(9月26日、中京・芝2200メートル、不良)

 第69回神戸新聞杯・G2は26日、不良馬場の中京競馬場で3歳牡馬10頭によって争われ、2番人気のステラヴェローチェ(吉田隼)が昨年10月のサウジアラビアRC以来の重賞2勝目を挙げた。春のクラシック2冠はともに3着だったが、道悪適性を発揮して1番人気のダービー馬シャフリヤールを逆転。2着レッドジェネシス、3着モンテディオとともに菊花賞(10月24日、阪神)の優先出走権を獲得した。

 ステラヴェローチェが道悪巧者ぶりを見せつけた。4角で鞍上の手が動いたが、直線に向いて前が開くとエンジンが点火。抜け出しにかかるレッドジェネシスとモンテディオの間を割り、半馬身差で振り切った。

 第1Rの時点では稍重だった中京の芝だが、雨が降り続き、このレースを前に不良に変わった。同じく不良だった昨年10月のサウジアラビアRCでは、四肢に水かきがついているかのようにスイスイ走って圧勝。この日も同じバゴ産駒で道悪巧者のクロノジェネシスをほうふつとさせる推進力で、2つ目のタイトルをゲットした。手綱を執った吉田隼は「最後はバテバテな感じでしたが、よくかわしてくれました」と相棒の精神力をたたえた。

 シャフリヤールには共同通信杯とダービーで先着を許していたが、3度目の対決で逆転。鞍上は「まだ全体的に緩さは残りますが、体つきがゴツくなりました。きょうは馬場が向いたのが大きいと思うので、どんな馬場でもダービー馬相手に頑張れる馬になってほしい」とさらなる成長に期待を寄せた。この日もゲート内で落ち着きがなかったりとまだ成長途上をうかがわせるだけに、今後への期待は高まる一方だ。

 須貝調教師は「装鞍所でもテンションが高かった」と精神面の課題を挙げつつも、「皐月賞とダービーの挽回はできた。オーナーと相談してだが、おそらく菊花賞でしょう」と、クラシック最後の1冠へ向かう考えを明らかにした。最近10年間、ダービー馬5頭が出走して全勝していた神戸新聞杯で、逆転勝利を挙げた事実は大きい。秋華賞(10月17日、阪神)でもソダシでコンビを組む須貝厩舎&吉田隼のコンビから目が離せなくなった。(玉木 宏征)

 ◆ステラヴェローチェ 父バゴ、母オーマイベイビー(父ディープインパクト)。栗東・須貝尚介厩舎所属の牡3歳。北海道安平町・ノーザンファームの生産。通算成績は7戦3勝。主な勝ち鞍は20年サウジアラビアロイヤルC・G3。総収得賞金は2億1287万3000円。馬主は大野剛嗣氏。

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