小池祐貴、筋力強化で向かい風でも100メートル10秒19V 五輪後山県らと「とにかくパワーを」

スポーツ報知
小池祐貴(左)

◆陸上 全日本実業団対抗選手権 第2日(25日、大阪・ヤンマースタジアム)

 小池は猛然と伸びた。「最初スピードに乗っていなくて、ギリギリだった」。終盤まで先行を許した坂井を0秒02、距離にして20センチの僅差で差しきった。スタート直前に右ふくらはぎがけいれんするアクシデントがあり、向かい風の条件下でも10秒19。好条件ならユージン世陸参加標準の10秒05が視野に入る力走。「胸を張って、腕を大きく振って、前に弾んでいく。これが自分の本来の走りに近い」と来季へも光が差した。

 東京五輪は3人全員予選敗退。小池は山県らと膝をつき合わせた。「五輪が終わった晩、満場一致で『基本的に体だな』という結論に至った」。地面から力強く反発を受けて加速する海外勢と戦うには、筋力強化を避けて通れない。「上半身の筋肉があと500グラム~1キロくらいつけば、感覚も手応えも良くなると思う」と小池。山県が「とにかくパワーをつけないと」と言えば、多田も「力強い走りに取り組みたい」と続けた。

 24年パリへ、再起の冬。夏季五輪2大会に出場した青戸氏は「五輪を経験すると、やはり筋力強化する考えになる。つけた筋肉をどう100%生かせるかが大事」と背中を押した。単に力をつけるだけでなく、強さを手にできるか。「体の使い方とか、今までやっていないアプローチも必要かもしれない。海外勢に慣れるため、ずっと海外に武者修行する1年もあっていいんじゃないか」と提言した。

 日本最速9秒95の山県を筆頭に、9秒台4人を擁する日本短距離界。来夏のユージン世陸へ、小池は「ファイナルを目指して頑張りたい」。手にしつつある速さを、強さへ変える戦いが始まる。(細野 友司)

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