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【大学野球】首都2部・明星大の152キロ右腕・権田が5球団のスカウトへアピール

スポーツ報知
明星大・権田琉生投手

◆首都大学野球秋季リーグ戦2部Wグループ ▽明星大4―2足利大(25日・飯能市民)

 明星大は、今秋ドラフト候補の152キロ右腕・権田琉成(4年=上田西)が先発し、5回を2安打3奪三振1失点でまとめ、白星を挙げた。この日は、首都2部の隠れた逸材をプロ5球団のスカウトが視察。雨天順延でようやく迎えた今季初登板で、10月11日のドラフト会議に向けてアピールした。

 チームは新型コロナの影響などで夏場のオープン戦は2試合のみ。実戦登板が少なかった影響で、この日の最速は147キロ止まり。スタミナにも不安を抱えて5回でマウンドを降りたが「1点は取られたんですけど、全体的には内容がよかった」。スライダーとカットボールを効果的に使い、粘りの投球を見せた。

 181センチの長身に、しなやかな投球フォーム。投手としての伸びしろを大いに感じさせる。ソフトバンクは、永井スカウト部長がわざわざ埼玉・飯能まで足を運んで直接チェック。「カットボールがいい。バランスのいいフォームで投げていて、球種の見分けがつきにくい」と、潜在能力の高さを評価した。

 未完の大器だ。高校時代は控え投手で、大学でもリーグ戦で先発として投げ始めたのは今春から。当初は社会人野球で経験を積んでからプロを目指す意向だった。だが、今春の武蔵大との1、2部入れ替え戦2回戦で7安打完封勝利。「あれで自信がつきました」と方針転換し、今月8日にはプロ志望届を提出。ドラフト指名の可能性も高まっている。

 運命の日が刻々と迫る。「野球を始めて、一番の目標はプロ野球選手になること。そのチャンスがあるので、逃さないようにしたいです」。幼い頃から巨人ファンで菅野に憧れる無印右腕が、自らの右手で夢をつかみ取る。(水上 智恵)

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