妙義龍、1差残った…「花のロクイチ組」34歳遅咲きVへ「思い切ってやるだけ」

スポーツ報知
妙義龍(左)はすくい投げで貴景勝を破り10勝目を挙げた

◆大相撲秋場所13日目(24日、東京・両国国技館)

 西前頭10枚目・妙義龍が大関撃破で優勝戦線に踏みとどまった。過去13戦全敗と苦手の貴景勝を土俵際のすくい投げで破り、3敗を死守した。新横綱・照ノ富士が2敗で単独トップは変わらず。西前頭6枚目・阿武咲は大関・正代に、東前頭11枚目・遠藤は西同2枚目・霧馬山に勝ち3敗を守った。14日目に照ノ富士が勝ち、3敗の3人がそろって敗れると、新横綱&5度目の優勝が決まる。

 妙義龍が念願の白星を手にした。過去13戦全敗の貴景勝との立ち合いは「今まで考えすぎて勝てなかったので思い切り踏み込んだ」。大関の馬力を止めると、お互いに見合った。引いて呼び込むと、俵に足が乗って絶体絶命の状況。最後は左が入ると左足一本を残しながら半回転し、すくい投げで裏返した。母校・埼玉栄高の10学年下の後輩を初撃破し、34歳は「初めて勝ったということは大きいですね」と勝利をかみしめた。

 元横綱・稀勢の里(現荒磯親方)らと同じ昭和61年(1986年)生まれの「花のロクイチ組」で元関脇の実力者。東京・足立区の自宅に帰れば、4歳の長男・泰吉君が出迎えてくれる。「大切な存在」と原動力になっていて、この日も「足立区は遠いので帰ります」と冗談交じりに笑顔を見せ、足早に帰路に就いた。

 賜杯争いではトップの照ノ富士に、妙義龍ら平幕3人が1差で追走する。初優勝も視野に入るが「特に考えてないです。相撲を取れること、声援をもらえることに感謝して毎日やっています」と淡々。14日目は正代戦。大関連破で見えてくる逆転Vへ―。平常心を貫くベテランは「思い切ってやるだけ」と静かに闘志を燃やした。(竹内 夏紀)

 ◆花のロクイチ組 昭和61年(1986年)生まれには稀勢の里、元大関・豪栄道、元関脇・栃煌山ら有力力士が多くそろうため、こう呼ばれる。20年初場所で幕尻Vを果たした徳勝龍、元関脇・勢も同い年。他の世代では元横綱・北の湖、元横綱・2代目若乃花らがいる昭和28年(53年)生まれの「花のニッパチ組」などがある。

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