野口健さん、エベレストで2回の死の淵体験激白「目の前の挑戦が人生のすべてではない」

スポーツ報知
登山家・野口健氏(C)テレビ朝日

 登山家・野口健氏が、20日に放送されたテレビ朝日系「しくじり先生 俺みたいになるな!!」(月曜・深夜0時15分)に出演し、エベレストで2回の死の淵にたった壮絶しくじりを振り返り、そこから学んだ人生の教訓を語った。

 前回放送にて、エベレストで死にかけた1回目の体験について講義した野口氏。スポンサーや世間からの大きな期待に応えようとして無謀な登山に挑んでしまい、意識不明になりながら下山したしくじりをぶっちゃけ、「攻めてばかりではダメ。休むことも大切」と訴えた。

 再びゼロから資金提供を募り、2回目のエベレストに挑んだ野口氏。途中、雪崩の危機を奇跡的に回避しながら順調に最終キャンプに。「登山は順調なときほど、想定外の事態が起こるもの」残り400メートルで所要時間があと2時間というところで、想像を絶する猛吹雪に直撃された。世界最年少記録がかかった2回目の挑戦、あきらめればここまで使った1000万円が台無しという状況で、迷いに迷い、登頂続行を決めかけていた。しかし、ふとポケットに入れていた“あるもの”の存在を思い出した。それは、当時の恋人からお守りとしてもらった香水。岩陰でその香りをかいだところ「帰ってきて」という彼女の言葉がどこからか聞こえ、その瞬間、下山を決意したと打ち明けた。

 2度のエベレスト登頂に失敗した野口氏を待ち受けていたのは猛烈なバッシングだ。帰国後、記者会見で厳しい言葉を投げつけられたとき、胸に浮かんだのは「登ったら成功、登れなかったら失敗というが、そんなに薄っぺらなものじゃない」「目の前の挑戦が人生のすべてではない。生まれてから死ぬまでトータルで考えて51%うまくいったら、成功。ならば49%は失敗してもいいんだ」という思いだった。「極限状態で下山すると言えた自分の勇気を褒めてあげたい」と思ったと明かした。

 また、自由を求めて登山をはじめた野口氏は、下山しながら「自由とは何か」自分自身と対話したと告白。行きついたのは「自由を選ぶならその先に生まれる責任までをもきちんと受け止める決意が必要」という考え。そんな責任を胸に翌年、3度目のエベレストに挑戦し、見事登頂成功。7大陸最高峰制覇の世界最年少記録(当時)を樹立している。

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