【阪神】MVPは村上頌樹、栄枝裕貴、長坂拳弥 3年ぶり優勝の平田勝男2軍監督一問一答

スポーツ報知
ウイニングボールを手にポーズを決める平田勝男2軍監督

◆ウエスタン・リーグ 阪神5―3オリックス(24日・甲子園)

 阪神2軍がマジック1で迎えた試合で逆転勝ちを収め、18年以来3年ぶりのウエスタン優勝を果たした。

 3点を先制された直後の2回。無死満塁から1番・江越が2点適時打を放つと、続く山本の中前適時打で同点。さらに相手の暴投で一挙4点を奪った。試合後の平田勝男2軍監督の一問一答は以下の通り。

 ―優勝おめでとうございます

 「お、ありがとうございます。本当にね、昨日といい、今日といい、選手たちの粘りというか、勝ちたいというのを通り越して勝つんだという、そういう意気込みっていうか、点取られた後の4点でしょ。これは選手たちの素晴らしい集中力だな」

 ―2回はチャンスで江越が食らいついた

 「おお、食らいついた。あれだよ! あれをやれ言うてんねん。今日のために取っておいたのかな。昨日とおととい、三振ばっかりしてさ。今日のために江越取ってたんかな。選手たちはさ、1軍に上がるためのきっかけっていうのをやってるのでね。ああいう球際の強さというか、執念なんだよ。そういうところで、バットを投げようが何しようがさ、食らいついていくのが、ああいうヒットになるっていうのをさ、感じてほしいね」

 ―投げる方では昨日と同じく継投が光った

 「まあ、賢一(中田)も頑張ってアレしてくれて。本当に先発の役割を果たしてくれて、その後ね。ベテランの岩田(稔)がしっかり締めて、その後の投手陣がゼロに抑えたわけなので。これは素晴らしいよね。ずっと投手陣がいい」

 ―山本が同点打。初回にはバントも決めた

 「ヤス(山本)はもう本当にありがたいわ。バントは決める、どこでも守れる、勝負強い。そういったところではファームでも若い遠藤とかいるけど、堅実な守備といい、いいお手本になってくれている。江越にしてもそうやで。チャンスがあれば、いつでも1軍の戦力になれるんでね。その辺だけの話」

 ―村上や小野寺ら若手がタイトル争いをした

 「やっぱり1軍は投手に関しては、及川とか小川一平を使ってくれて、すごく投手の入れ替えというか。今は浜地が頑張ってくれているけど、そういうところで、ファームで成績がいい選手たちを矢野監督が使ってくれているので、すごい競争意識。打たれたらベンチに入れないんだもん、ファームの投手も。そのぐらいのレベルの高さがあるというのは、そういう刺激、1軍であいつに負けない、負けてたまるかというのがあると思う。野手もそうだよ。首位打者だったら島田。今はいい仕事をして奪った小野寺も4番で首位打者を取れるぐらいになっているし、その辺を監督がね。井上広大の故障が一番、痛いけど、そういうところで選手たちが、すごく自分のレベルを上げようというのに、本当にこのシーズンやってくれたな」

 ―ここまでの投打のMVPを挙げるとしたら誰か

 「やっぱり村上は素晴らしいんじゃない。捕手は引っ張ってくれた栄枝、長坂。栄枝だけじゃなくて、長坂。この投手陣を引っ張ったのは長坂と栄枝だからね。栄枝だけじゃなくて、長坂も入れておいてくれよ、今日も拳弥(長坂)が粘り強くリードしてさ。栄枝もずっと18連勝中も捕手がやっぱり(良かった)。この捕手2人非常に頑張ったと思うよ」

 ―長坂は見事なブロッキングを見せていた

 「拳弥も今日気合入ってたよ。そういったところでね。シーズンをあと2試合を残して、こうやって緊張感がある。君らもそうやろ。この時期になったら『はよ終われ』とか『負けると思いました』なんてね。そういったところも君らも勉強しないといけない。『放送枠に入らない』とかさ、そういう心配ばっかりや。そこは勉強せえよ。心打たれることない? 改めなきゃいけないなと思うでしょ? そうやってひたむきにやってるとこよ。今日もファンのお客さんへ俊介に一言、言わせようかと思ったけど、調子に乗りすぎたらあかんな。俺ももう10分くらいまだしゃべろうかと思ったけど。自分を止めるのに必死だよ、今日は」

 ―印象に残っている試合は

 「いやいや、昨日今日だよ。歳取ってるからさ、過去のことは忘れちゃうんだよ。還暦過ぎると、過去のことは忘れるんだよ。やっぱり昨日(23日)の2点差から4点取っての逆転勝ち、今日の3点取られてのすぐ4点で、5―3か。この2試合は、今年を、最後まで諦めないというか、それを集約したゲームじゃないかな」

 ―劣勢からの勝負強さは集中力の高さが理由

 「いや、選手たちの実力だよ。そのぐらいの実力ついてきてる。それを1軍に行った時にどうパフォーマンスするか。そういうところをもう一皮、もっともっと自分にプレッシャーかけてやらなきゃ」

 ―選手との対話を意識していると感じたが

 「されてないよ。無視する時は無視やん。ダメなものはダメよ」

 ―今季2軍監督として大事にしてきたことは

 「何にもしない。スタイルは変えないもん。ただ、フィールド内で、どうやってパフォーマンスを。自分でパフォーマンス出せじゃないねん、出せないやつは練習するしかないねん。どうせ失敗するやろなってバントさせて、『ずっとできるまでやれ』『それでないとプロじゃ飯食えないよ』っていう。そういうスタイルをずっと貫き通してるんで。だから、言ってるでしょ。強い選手を作るねん、強い選手を。そんなことで、へこたれてどないすんねん。ここは、ファームやで。ね、農場。君らと違うねん。君らはファーム落ちってないでしょ。あるか? そこに打ち勝つために、やっぱりさ、種をまき、水をやり、嵐にも。常に嵐だよ。そこを何とかさ、そんなもんへこたれてるやつは終わりや。そういうところで、へこたれるやつを、育てた覚えはないもん」

 ―矢野監督からはどんな選手を送って欲しいと言われていたのか

 「やっぱり、矢野監督とはしょっちゅうね、コミュニケーション取って、井上ヘッドとも話をしてるけど。今も、すごく使ってくれるでしょ。ファームで成績を残してる選手を。やっぱり外国人が多いから、足と守備が効くやつ。その中でも、島田みたいに、しぶとくずっと成績上げてるやつとかさ。小幡も含めて、そうやん。そういう1軍の需要にマッチしたやつ。だから、ファームで調子が良くても、足が速い、守備がいいやつがいったり。そこは、もっともっと打力を上げなきゃいけない、とかさ。ゲームによって、変わってくるんでね。そこは、矢野監督と井上ヘッドとしょっちゅう話している。外国人もそう。ロハスが今日から合流しました。もう1回、彼を。マルテでもそう。ファームっていうのは、そういう若い子だけとか、1軍から落ちてきた選手だけじゃない。外国人もいる。そういうところで、俺のスピークがでるわけや。な! 明治大学英文学科(笑い)」

 ―何年か先を見据えているのか、それとも今を見ている

 「いやいやいや。それは俊介と今年入ってきた選手、村上やあの辺はまた違うし、そこは何年先って、もうビジョンが、ファームの場合は遠藤とかは今年何百打席立たせて、いろんなポジション守らせようとか、とりあえずそこはもうフロントと常に一体となって、1軍ともだけど、フロントとも我々外国人、国際部で、宮脇ディレクターといろいろ、投手を何球投げさせる。及川なんかそれがきっちりハマって、去年も故障しないように10日空けよう、今日は60球で収めようとか。もう純矢(西)は大丈夫やから、西は投げさせろとか。村上なんかもう、キャンプは我慢させ、我慢させ言うて。肘にちょっとアレ(痛み)があるから言うて、4月ぐらいから投げさせるとか。これはもう我々現場だけでやってるわけじゃないんで。もう現場とフロントとのそういう共同作業なんでね。そりゃもうあと10年やりたいなんていったって無理よ、俺なんか。フロントがやっぱりいろいろ常に育成会議をしたりしてやるんで。そこを我々現場がうまく。勝ちたければ、ずっと同じ投手ばかり1軍みたく投げさせるわけにはいかんやん。昨日も小林と尾仲が2連投してたら、今日は湯浅と残留で残っていた伊藤和雄だとかさあ、岩田(将)とかも残留していたんでね、投げさせたれとなるやん。そういうところは現場とフロントの共同作業ですね」

 ―無観客の春季キャンプで始まったが、有観客で優勝の瞬間を迎えられた。ファンの方の存在は

 「最後にはね、こうやってお客さんね、あいさつをしてても熱が入るやん。拍手、温かい拍手がさ。お客さんは神様ですって三波春夫さんが言ったけど、やっぱりね、入場料払って見に来てくれているんだもん。だから恩返しはひたむきなプレー、そして勝つことがファンの方に恩返しになるし、コロナ禍で改めて感じてる。選手たちもそう。ファームの場合には若い選手に興味をもっていただければね、もっともっと興味を持っていただければありがたいな」

 ―次はファームの日本選手権が10月、ロッテとの戦いになる

 「前もロッテに逆転負けっちゅうか、やられてる。まあやるからには日本一、俺が前のときはファーム選手権負けているんでね」

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