【阪神】金村義明さん、佐藤輝明は今こそ原点の「一本足打法」に戻し、センター方向中心の打撃心がけるべき

スポーツ報知
4回1死一塁、右翼線への大飛球で打球の行方を見つめる佐藤輝明。一旦は本塁打と判定されるもリクエスト検証の結果ファールになる(投手・笠原祥太郎、カメラ・岩崎 龍一)

◆JERAセ・リーグ 中日3―3阪神(23日・バンテリンドーム)

 阪神の佐藤輝明内野手が「7番・右翼」で出場し、一時は本塁打と判定される大ファウルを放ったが、打ち直しで凡打に終わった。4回1死一塁、笠原の初球を捉えた。大飛球は右翼ポールを巻いたか切れたか微妙なコースへと飛び、右翼席に着弾。打球を見つめた一塁塁審は腕を回した。1軍復帰戦での“24号2ラン”に左翼席からは大歓声。ただし審判団は確認のため、中日ベンチのリクエストではなく、独自のリプレー検証を行った。スポーツ報知野球評論家の金村義明氏は、佐藤輝の状態は降格前と変わらないと指摘した。

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 右翼ポール際へのファウルは、佐藤輝らしい豪快な打球ではあった。だが、笠原のスライダー系の球が甘く入った結果だ。本質的には、降格前の悪い状態と変わっていないと感じた。

 特に気になるのは、軸足(左足)に体重が乗りきらないままスイングしている点だ。2軍降格中の映像も見たが、走者がいない時は投手のモーションも大きいので、右足をゆっくり上げ、ためを作ってボールを呼び込むことができる。ただ、セット、クイックで投げられると、慌てて打ちにいって崩されてしまう。タイミングで悩んでしまっているから強く振れない。その悪循環が続いている。

 キャンプからシーズン序盤は右足を大きく上げて左足の母趾球(ぼしきゅう)で地面をつかんでいた。だが内角高めの真っすぐをムキになって打ちにいこうとするあまり、足の上げ幅が小さくなり、体の開きも早くなっていった。今こそ原点の「一本足打法」に戻し、センター方向中心の打撃を心がけるべきだ。自然と振り遅れは逆(左翼)方向に飛び、変化球に泳がされれば右翼に打ち返せるはずだ。

 東京五輪期間中の打撃改造で、構えた時のグリップの位置も耳付近まで落ちてきたが、これも元に戻した方が良い。当初は高い位置から最短でバットを振り下ろしていたのに、トップの形が決まらずスイングが波打つようになった。甘い球のミスショットが増えた一因ではないか。

 シーズン佳境を迎えても、打線全体が低調。佐藤輝の一発にかかる期待はどうしても大きくなる。新人に背負わせるのはかわいそうだが、完全復活が優勝のカギを握ることは間違いない。(金村義明=スポーツ報知評論家)

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