【巨人】堀内恒夫氏  小林誠司が高橋優貴を鈴木誠への内角直球攻めでよみがえらせた

スポーツ報知
1回2死一塁、鈴木誠(右)を二飛に打ち取った高橋優貴(カメラ・竜田 卓)

◆JERAセ・リーグ 広島0―5巨人(23日・マツダスタジアム)

 巨人が13―0で勝利した22日に続き、広島に2試合連続完封勝利。9月初の連勝となった。先発の高橋は6回無失点でリーグ単独トップの11勝目。打線は中田が1軍復帰後初アーチの先制2ラン、坂本が追加点の2ラン、ウィーラーもソロを放ち効果的に得点を重ねた。元巨人監督でスポーツ報知野球評論家・堀内恒夫氏は「高橋をよみがえらせた殊勲者は小林」と指摘した。

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 高橋をよみがえらせた殊勲者は小林だったかもしれない。初回。2死一塁、鈴木誠を打ち取った瞬間、私は「きょうの高橋はいける」と思った。鈴木誠に対し、3ボール2ストライクからの6球目、内角にストレートを投げて詰まらせた(二飛)のだ。これまでなら、間違いなく変化球を投げていたのではないか。

 高橋は小林のサインにほとんど首を振らなかった。「小林が振らせなかった」といった方がいいのかもしれない。「小林のサイン通りに投げるように」というベンチの指示が出ていた可能性すらある。

 投手は調子の悪い時には捕手(のサイン)に任せるに限る。これまでのパターンを変えて、ストレート中心の投球をして3か月ぶりに勝った前日の戸郷を見れば、それがよく分かる。

 高橋は逆球も多く、調子がいいとは思えなかった。しかし、小林が自信を持ったリードでよく引っ張った。高橋には「小林さんに任せておけば大丈夫」という安心感があったと思う。

 6回に突然2四球を出すなどして球数が増え、降板した。この点差なら7回までは投げてもらいたかったが、とりあえず一つ勝ったことが大きい。この日の投球で高橋が開幕当時の“攻める投球”の原点を思い出してくれれば、ペナントレースのヤマ場に向かって価値ある1勝になる。

 最後に。蛇足になるが、この日のような展開なら病み上がりのビエイラをどこかで使う手もあったと思うが…。(堀内恒夫=スポーツ報知評論家)

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