【高校野球】能代松陽の右腕・三浦凌輔が粘投! 秋田商に競り勝ち準決勝進出 秋田大会 

スポーツ報知
ユニホームを泥だらけにしながら力投する能代松陽・三浦凌輔

◆高校野球秋季秋田大会準々決勝 能代松陽2-1秋田商(22日・さきがけ八幡)

 秋田準々決勝で能代松陽が秋田商との競り合いを2―1で制し、準決勝に進んだ。雨が降り続き、グラウンド状態も徐々に悪くなるなか、先発右腕の三浦凌輔(2年)が11安打されながら粘りの投球で完投勝ちした。

  雨にも負けず、ぬかるんだグラウンドにも負けず、エースとして最後まで投げ抜いた。秋田商に2―1で勝ち、優勝した2019年以来の4強入りを果たした能代松陽・三浦は、「自分が崩れたらチームに迷惑がかかる。粘って投げられて良かったです」と笑顔で振り返った。6回の打席で一塁ベース付近で相手と交錯して倒れ、ユニホームが泥だらけになりながら、157球の力投だった。

 時に熱く、時に冷静に投げ抜いた。試合中、時折強く降る雨の影響でグラウンドには水が浮き、足場も悪い。雨の中でも練習してきたとはいえ、想像以上に厳しい状況。130キロ台後半の直球を軸に強気の攻めで立ち向かったが、足元のバランスを崩したり手元が滑ったりして、得点圏に6度走者を背負うなどピンチの連続。しかし「熱くなるとコントロールが乱れる」と周りに声をかけながら深呼吸で冷静さを取り戻し、6回の1失点だけに抑えた。

 「これまでは打たれると熱くなりすぎていた。あの状態で最後まで気持ちを切らさず、ストライク先行のピッチングを心がけてくれた」と工藤明監督(45)も高く評価。東北大会(10月20日から7日間、宮城)出場まであと1勝とした。「一戦必勝で、全員野球で戦っていきたい。(投球では)試合を作って、打撃にいい流れを作っていければいい」と意気込んだ三浦。どんな状況でもチームを勝たせるのが、エースの役目だ。(有吉広紀)

 

野球

個人向け写真販売 ボーイズリーグ写真 法人向け紙面・写真使用申請 報知新聞150周年
×