FC東京DF長友佑都インタビュー「11年前より飢えている」

スポーツ報知
インタビューに応じたFC東京のDF長友佑都(提供・FC東京)

 FC東京に11年ぶりに復帰した日本代表DF長友佑都が、このほどスポーツ報知などのインタビューに応じた。クラブへの思いやこれまでの海外生活、2022年カタールW杯への思いなどを約30分間にわたって語った。

 ―18日の横浜FC戦(4〇0)で、2010年5月15日の清水戦以来、4144日ぶりにJのピッチに立った。心境は。

 「勝って初めて、戻ってきたと心の底から実感できた。11年前も成り上がってやろうという野心があったが、それ以上かなと。このチームを常勝軍団にしたいという思いが当時よりも強いと再確認できた。11年前より飢えていますから」

 ―そのハングリーさとは。

 「圧倒的なパフォーマンスを見せて、このチームを優勝へ導くという確固たるものと、それが僕のW杯につながっていくという2つ。この11年、常に成長したいので、常に飢えている。インテル時代もアウェーで夜中の3、4時に家に帰っても、近くの坂道を走っていた。そのくらいやらないと、35歳でやれていないと思う。自分の歩んできたこのプロセスに後悔は全くない」

 ―イタリア、フランスなど、サッカー文化の根強い国でプレーし、日本では味わえない結果への厳しさを感じたことは。

 「直近では、マルセイユでチームが勝てない時に、サポーターが何百人か練習場に押しかけてきて、警察も来た事件があった。僕らはクラブハウスの中にいて、その中にまでサポーターが入って来た。発煙筒だったり、ガラスを割られたり、けがをした選手もいた。その時は本当に正直、命の危険を感じた。試合に負けた翌日は外に出られない。インテル時代もチームや自分自身がうまくいかないときにすごく批判を浴びたこともあった」

 ―11年間の海外生活で得たものは。

 「一番はメンタリティー。全く違う文化、言語への適応能力だったり、イタリアやフランスは外国人枠が3、4枠の中で、南米、アフリカの選手たちと枠を争いながら、助っ人として見られるプレッシャーや責任はすごく大きなものを背負った。だめだと、すごく批判もされるので。メンタルが一番成長できたと思う」

 ―FC東京で果たしたい目標はリーグ優勝すること。欧州の強豪クラブに在籍、見て来た上で、そのために必要な要素は。

 「ここに来て、正直、ぬるいなと感じた。勝つチームの熱量、雰囲気ではないと。タイトルを取るクラブには、勝利に対する熱量や情熱が圧倒的にある。このクラブにも、その勝者のメンタリティーを植え付けたい。人って環境に慣れてしまうので、ぬるいお湯につかっていると、まひして何も感じなくなる。『長友さん、熱いな。やべーな』と思われるくらい、一番の熱を持っていないといけない。このままじゃだめだと僕は感じてもらいたいと思っている」

 ―FC東京をさらに強くすることと同時に、4大会連続のW杯出場を目指す。

 「僕にとってW杯とは…。僕の語彙(ごい)力では伝える言葉が見つからないんです。そのくらい特別で、経験すればするほどW杯の虜になる。W杯の中毒になってしまうくらいの影響力がある。(今、1勝1敗の)最終予選は僕も4回目。初めて経験した選手もいると思うし、本当の意味でも厳しさを初戦(オマーン戦)で体感できたと思う。その敗戦を無駄にしないように、悔しさを忘れないように。10月の2試合が山場だと思っている。2勝する気持ちでいきたい」

 ―そのW杯最終予選は、日本のアウェー戦の国内での地上波放送がなくなった。また、今夏にはFW大迫勇也(神戸)、DF酒井宏樹(浦和)ら、ともに日本代表で戦う選手もJリーグに復帰。いくつかの転換期を迎える中、サッカー界に貢献したいこととは。

 「今まで代表戦は地上波がずっとあった。特に最終予選はすごく盛り上がる。たくさんの人に見てもらえないというのは、サッカー人気を考えても寂しい。だからこそ、代表でプレーして影響力を持っている人たちが中心になって、Jリーグを盛り上げて、どんどんファンを増やしていくことはやっていきたい。スポーツの中でサッカーが取り上げられるような発信やパフォーマンスをしていかないといけない」

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