大栄翔が照ノ富士止めた!大学院生関取が興奮「うれしさと自信が湧いてきました」

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大栄翔(左)は照ノ富士を寄り切りで破る(カメラ・小泉 洋樹)

◆大相撲秋場所9日目 〇大栄翔(寄り切り)照ノ富士●(20日、東京・両国国技館)

 西前頭4枚目・大栄翔が新横綱・照ノ富士に土をつけた。堂々の寄り切りで自身3個目の金星を獲得。新横綱の独走状態に待ったをかけた。照ノ富士の初日からの連勝は「8」でストップ。金星を初めて配給した。1敗で照ノ富士が単独トップは変わらず、1差の2敗で追うのは阿武咲、隠岐の海ら平幕の5人。カド番の大関・貴景勝は今場所初めて白星を先行させた。

 ついに大栄翔が新横綱を撃破した。全勝・照ノ富士との結びの一番は「格下なので思い切っていくしかない。力を120%出すことを目標にしていた」。出足を止められた立ち合いはサガリ(前まわしに挟んで垂らす飾りの一種)をつかまれたが、「(まわしを)取られたら話にならない」と頭をつけて我慢した。横綱がたまらず左下手に手を伸ばすと、反撃。体を起こして強烈なのど輪をかますと、右肘のサポーターも吹っ飛ぶ激戦。歓声とどよめきが交差する中、最後は二本を差し、気迫で寄り切った。

 今場所6勝目は、独走態勢に入りかけた主役に土をつける殊勲星。取組後は興奮冷めやらぬ様子で「うれしさと自信が湧いてきました」とうなずいた。新横綱を初めて攻略した平幕に八角理事長(元横綱・北勝海)も「こういう馬力のある力士が怖い。中にうまく入りましたね。大栄翔をほめるべきだよ」と賛辞を贈った。

 文武両道がプラスに働く。将来、親方になることを見据え、昨年4月には日大大学院に入学し、総合社会情報研究科で大相撲の部屋制度にも通じる「ファミリービジネス」を勉強。場所前にもリモートで授業に参加し、「学ぶことで考え方も変わる。今にも生きている」という。来春修了予定で「相撲関連の修士論文を書こうと思っています」と順調な様子をうかがわせた。

 19年九州場所以来、通算3個目の金星。だが20年秋場所に新関脇、今年初場所は初優勝も経験した27歳は「常に三役にいたいので、戻りたい。それが一番」と一喜一憂しない。新横綱を引きずり降ろし、1差の2敗に平幕5人。3敗の大栄翔らにも賜杯の可能性が十分にあり、混戦の様相を呈してきた。「V争い? そこまでは…。まずは勝ち越さないと。頑張ります」と謙虚。分厚い壁を突き破った勢いで、連勝街道を突き進む。(竹内 夏紀)

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