松村千秋・谷田康真組が五輪挑戦権獲得!松村兄妹対決は妹・千秋の勝ち!

スポーツ報知
カーリングの北京冬季五輪に向けた混合ダブルス日本代表に決まり、笑顔の松村千(右)、谷田組

◆カーリング ▽全農 2021ミックスダブルスカーリング日本代表決定戦 最終日(20日・稚内市みどりスポーツパーク)

 22年北京五輪に向けた決定戦は、松村千秋(28)=中部電力=、谷田康真(27)=コンサドーレ=組が代表に決まった。吉田夕梨花(28)=ロコ・ソラーレ=、松村雄太(31)=コンサドーレ=組と1次リーグ(L)の結果を含めた3戦先勝方式で争い、1勝1敗で迎えた第1戦を7―5、第2戦を8―7で下した。五輪最終予選(12月、オランダ)に出場し、上位2チームに入ると五輪出場が決まる。五輪への挑戦権をかけた松村雄と松村千の“兄妹対決”は妹が制した。

 “3度目の正直”で千秋が五輪への扉を開いた。4人制では13、17年の決定戦に敗れ、今回が自身3回目の五輪挑戦。立ちはだかった相手はまさかの兄・雄太だったが「絶対に越えなければいけない壁」と燃えた。1次Lで黒星を喫するも、そこから見事な連勝。2月の日本選手権決勝で大敗を喫した兄へリベンジを果たし、「やっと日本代表になれた。今回は兄にも投げ負けていなかったと思う」。約半年前、兄とのショット決定率の差で負けたと兄の目の前で流した大粒の悔し涙は、うれし涙に変わった。

 決定戦第1戦に勝ち、日本代表に王手をかけ挑んだ第2戦は、し烈な点取り合戦となった。同点の第5エンド(E)、雄太の好ショットで3点を許す苦しい展開となったが、直後の第6Eは千秋がラストショットを確実に決め大量4得点。「100点だった」とこん身のプレーで試合をひっくり返し、勝利を呼び込んだ。千秋は「勝たないといけないと強く思っていた」。ペアを組んだ谷田は「言葉に表せないくらい最高の瞬間」。がっちり握手を交わした。

 幼い時、雄太と千秋は“犬猿の仲”だった。会話も途切れがちで、父・保さんによると「一緒にテレビを見ているだけで『気にくわない』みたいな。(存在が)むかつくみたいな感じ」。千秋も「私から(兄に)向かっても返り討ちにされていた」と笑う。ずっと負け続けた兄妹げんか。氷上で妹がやり返してみせた。

 試合後、両チームは肩を組んで円になり、雄太は千秋の頭をポンポンと優しくタッチ。言葉はなくとも、兄から精いっぱいの祝福だった。これから雄太は4人制で、千秋はミックスダブルスで五輪出場枠をかけ最終予選に臨む。同じ日本代表の仲間になり、「兄がいるのは頼もしい」と千秋。ミックスダブルスでの五輪出場が決まれば、日本初の快挙。「やっとスタートライン。しっかりと準備して切符を勝ち取りたい」。次は兄妹での五輪出場へ、新たな挑戦が始まる。(小林 玲花)

スポーツ

NEWS読売・報知 モバイルGIANTS 個人向け写真販売 ボーイズリーグ写真 法人向け紙面・写真使用申請