高橋尚成氏、大谷翔平はスプリット多投で手首立ちストレートにも好影響 カーブとフォームで強弱もグッド

スポーツ報知
大谷翔平(ロイター)

◆米大リーグ エンゼルス2―3アスレチックス(19日・アナハイム=エンゼル・スタジアム) 

 エンゼルスの大谷翔平投手(27)が19日(日本時間20日)、本拠地でのアスレチックス戦に「2番・投手」で投打同時出場し、8回を5安打2失点、10奪三振の力投も勝敗はつかず、10勝目はならなかった。1918年のベーブ・ルース以来の「2ケタ勝利&2ケタ本塁打」は、前回登板に続き持ち越しになった。順調ならば残り2度ある登板で、103年ぶりの偉業に挑む。

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 登板を回避して心配したが、間隔を空けたことで逆にパフォーマンスが上がっていた。スプリットを中心とした組み立てが、打ち込まれた前回との大きな違い。前回はスライダー中心だったが、リリースの際に手首が三塁側に倒れていた。スライダーの曲がりは大きいが打者から見やすいボールとなり、ストレートもいい回転ではなかった。

 今回はスプリットが約50%。手首が立ってないと抜けてしまい、落ちも悪くなる。しっかり手首を立てて投げられたことで、ストレートにもいい影響が出ていた。前回悪かった部分をしっかり修正できていた。

 加えて“強弱”がつけられていた。カーブをうまく使って緩急を使えていたこともそうだし、フォームにも強弱があった。力みのないテイクバックから、リリースポイントで力を入れる。直球は手元で伸びるし、変化球は手元で変化していた。バランスがいいからコントロールも良かった。

 四死球でピンチを招いた8回は、スプリットが多かったことで握力が落ちているように見えた。腕の振りも弱くなっていたが、満塁からギアを上げて抑えたのが今年の大谷のすごみ。あの状態からギアを上げられるのはすごい。

 バッティングは、良かった時とは違い打球に角度がつかない。左打者は左投手との対戦で遊撃の頭に強い打球を打とうとすることで、体が開かず状態が上がるという話を聞いたことがある。打球が上がらないことで、より引っ張りの意識が強くなっている可能性もあり、早くきっかけをつかんでほしい。(野球評論家)

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