【巨人】ハイネマン全力疾走の理由「もしかしたら自分のことを1回しか見ないかもしれないファンに、どういう印象をもって帰ってほしいのか」

スポーツ報知
笑顔のハイネマン

 巨人の新外国人、スコット・ハイネマン外野手(28)が20日、スポーツ報知のインタビューに応じた。高校球児ばりの全力疾走の原点や、12日の広島戦(マツダ)での右前打を1回そらして二塁で刺したプレーの真相を告白。「今後、日本でキャリアを築いていく、きっかけの1年にしたい」とリーグ3連覇への使者となることを約束した。

(取材・構成=小林圭太)

 ハイネマンの生き生きとした表情がすでにチームにも溶け込み、日本にも慣れ親しんでいる様子を物語っていた。

 「チームの雰囲気はすごくいいのでやりやすいね。日本に来て特に驚いたことはないよ。事前にアメリカで日本でプレーしたことのある選手にいろいろ聞いていたんだ。日本ではいろんなことが秩序立てられていたり、ルーチン化されていたり。日本人選手はみんな練習を一生懸命やるとか。だから来てもビックリすることはなかった」

 米レンジャーズ時代にチームメートだった西武のギャレットと広島のバードのおかげで日本についての事前情報はバッチリだった。

 「僕が日本に来ることが決まってから2人と連絡を取った。野球のことだけじゃなく日本での生活のことも。例えば移動で使用する新幹線のことだったり、集合時間に関してはオンタイムで行っていたら実際遅いんだよ、と」

 9月11日の中日戦(東京D)でデビュー。来日初打席でいきなり二塁打を放った。内野ゴロでも全力疾走するなど、まさに高校球児ばりのガッツあふれるプレーでファンを魅了している。原点はオレゴン大時代に得た言葉だ。

 「大学時代のコーチが言ってくれたんだ。『お金払って見に来てくれるファンがいる。もしかしたら自分のことを1回しか見ないかもしれないそのファンに、どういう印象をもって帰ってほしいのか。自分に問うてみろ』と。すごく印象に残っている」

 その言葉を聞いて以来、プレースタイルは固まった。今も変わることはない。

 「結果は自分で変えられない。ただ全力でやっている選手という印象を持たせられるか、持たせられないか、それは自分の行動次第。いろんなところで『ゴロアウトになる当たりを全力疾走していたらけがをするかもしれないから、ほどほどでいい』と言われるけど自分にはなかなかできない。このやり方しか知らない。実際、アウトになるまで分からないというのもあるしね」

 頭脳プレー?でも周囲をざわつかせた。12日の広島戦の7回2死の守備。安部が放った右前へのゴロを捕球し損ねたが素早くボールを拾い、二塁へノーバウンドのストライク送球。二塁を狙った安部を簡単にアウトにした。一部ではわざと打球をそらし強肩でアウトにするトリックプレーだったのでは、という声もあったが、真実は。

 「あんなことは狙うわけがないさ(笑い)。思ったより打球が蛇行した。芝生の状態がよくないから、転がったボールには気をつけるように聞いていたにもかかわらず、目を一瞬離してしまった自分のミスなんだ。でもセカンドで補殺できたのは大きかった」

 笑って種明かしをしたが、逆に言えば強肩を知らしめたプレーとなった。14日のDeNA戦(東京D)では代打で適時打を放ち、来日初打点をマーク。守備でのファインプレーも多く、走塁意識も高い。走攻守でチームに新たな風を吹かせている。リーグ3連覇へアピールポイントである「ハイエナジー」を見せつける。

 「日本にきたこの今が、ひとつ僕にとっての野球人生のターニングポイントだ。今後、日本でキャリアを築いていくきっかけの1年にしたいね」

「日本でキャリアを築いていくきっかけの1年にしたい」

◆今季の巨人の新助っ人

 スモーク、テームズと2人の大砲が加入。テームズは1軍デビュー戦となった4月27日のヤクルト戦(神宮)で右アキレスけん断裂の重傷を負って離脱した。一方のスモークは5月15日、2000試合目の節目となった巨人・阪神伝統の一戦で決勝3ランを放つなど活躍。しかし、コロナ禍で家族の来日がかなわなず、6月に本人の希望で退団。8月6日にハイネマンの契約合意が発表された。

 ◆スコット・ハイネマン(Scott Heineman) 1992年12月4日、米カリフォルニア州出身。28歳。オレゴン大からレンジャーズに入団。2019年にメジャーデビュー。今季からレッズに移籍し秋山翔吾と同僚になったが、7月からマイナーでプレー。3Aでは通算166試合に出場し打率3割4厘の数字を残している。巨人では7試合、打率1割5分8厘、1打点、本塁打なし。185センチ、99キロ。右投右打。

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