【セントライト記念 競馬のミカタ】主役見えない菊花賞戦線 アサマノイタズラがジンクス破るか

スポーツ報知
ゴール前で差し切り、菊花賞切符をつかんだアサマノイタズラ

◆第75回セントライト記念・G2(9月20日・芝2200メートル・中山競馬場、良)

 春の実績馬でも、夏の上がり馬でもない。皐月賞16着のアサマノイタズラが、ラスト1冠へ向けたトライアルで劇的な勝利を挙げた。内めの後方に位置取り、絶妙なタイミングで外に導いて初タイトルをもたらした鞍上の好騎乗は見逃せない。しかしファンファーレ、スタート、正面スタンド前の通過と繰り返されたファンの拍手が肝心のゴール前でまばらだったことを思えば、9番人気馬の勝利は、それだけ衝撃だったと言えるだろう。

 さて、困った。ラスト1冠、菊花賞のことだ。皐月賞を勝ち、日本ダービー2着のエフフォーリアは天皇賞・秋へ向かうことが決まっている。ダービー馬シャフリヤールは今週の神戸新聞杯後に次走が決まる見込みで、まだ参戦を明言していない。皐月賞2着のタイトルホルダーはこの日、13着。主役は誰が張るのか…。混とんとした菊戦線、もう何も見えなくなった。

 秋華賞は19日のローズSで新興勢力アンドヴァラナウトの台頭もあったとはいえ、札幌記念で古馬を撃破したソダシが参戦を正式に表明済み。牝馬3冠最終戦が1強ムードの雰囲気を漂わせるなか、牡馬最終戦は対照的な構図が浮き彫りになった。

 ならばアサマノイタズラに託してみたいところだが、セントライト記念勝ち馬の菊花賞勝利は最近10年だけを見ても15年のキタサンブラックのみ。本番には直結しないジンクスがある。秋は競馬記者の腕の見せどころか? いずれにせよ、悩める秋のスタートを告げる一戦だったことは言うまでもない。(松末 守司)

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