【セントライト記念】9番人気アサマノイタズラが重賞初制覇 皐月賞最下位馬が菊花賞へ名乗り

スポーツ報知
ゴール前で差し切り、菊花賞切符をつかんだアサマノイタズラ

◆第75回セントライト記念・G2(9月20日・芝2200メートル・中山競馬場、良)

 菊花賞トライアルのセントライト記念・G2は20日、中山競馬場の芝2200メートルで3歳牡馬14頭によって争われ、皐月賞最下位(16着)で9番人気アサマノイタズラ(田辺)がゴール直前でソーヴァリアントを差し切り、4度目の重賞挑戦で初タイトルをつかんだ。2着ソーヴァリアント、3着オーソクレースとともに菊花賞(10月24日、阪神)優先出走権を獲得。春クラシック2、6着の実績から1番人気に支持されたタイトルホルダーは13着に敗れた。

 力強く差し切った。直線に入って大外に持ち出されたアサマノイタズラ。ゴーサインに瞬時に反応すると、急坂を上がって勢いはさらに加速する。田辺が「正直、全部とらえてくれるとは思わなかった。能力の高さに驚かされた」と目を丸くした上がり最速34秒6の豪脚で、計ったように首差かわして悲願の重賞初タイトルを手にした。

 鞍上の好判断が光った。これまで好走時は先行、中団あたりでの競馬が多かったが、この日は後方4番手でじっくり構えた。「スタートはよかったけど、位置を取りにいきたい馬が多くて、それに参加するとムキになるかなと思ってマイペースを守る感じでいきました」。田辺はレース初騎乗だったが、調教で感触を確かめ、これまでコンビを組んできた嶋田からも情報収集。入念な準備が本番での臨機応変な手綱さばきにつながった。

 管理する手塚調教師も「展開が向いたのもあるかもしれないけど、想像以上。やっぱり走るんだね」と能力を再認識。レース直後にオーナーに電話で勝利を報告し、次は菊花賞を目指す方針で一致した。「こういうレースをすれば距離は大丈夫だろうし、良馬場でも走ったからね。いい誕生日プレゼントをもらいました」。自身57歳のバースデーに重賞Vをつかみ、笑顔を見せた。

 テン乗りで結果を出した田辺も「今日は余裕残しだったので、いい形で本番にいけると思います。これまで一線級と戦ってきた馬なので、いつ重賞を勝ってもおかしくないとは思っていた。もうひとつ大きいところを狙っていきたいです」と、早くも次戦に思いをはせた。伝統のG2トライアルを制し、堂々、混戦模様の3冠最終戦へ名乗りを上げた。(西山 智昭)

 

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