東京新大学リーグ・創価大の152キロ左腕・鈴木勇斗(4年=鹿屋中央)が19日、駿河台大戦(TOKIWAスタジアム龍ケ崎)で8回2安打10奪三振1失点の好投を見せ、今季2勝目。「スライダーとチェンジアップがまとまっていた。変化球でカウントが取れて、落ち着いて投げられた」。自慢の直球は最速145キロ止まりだったが、視察した7球団のスカウトにオトナの投球を披露した。
10月11日のドラフトに向けて、最後の猛アピールだ。昨秋の関東地区大学選手権で最速152キロを計測するなど急ブレイクも、今春のリーグ戦はチーム内に新型コロナ感染者が出て途中で出場辞退。全日本大学選手権出場の道も断たれ、アピールする機会を失っていた。それだけに、この秋のリーグ戦は一戦一戦が大きな意味を持っている。
身長173センチながら力強い直球を武器とする左腕の違った一面を、スカウト陣も評価した。ソフトバンク・永井スカウト部長が「緩急をうまく使えている。大学生の中ではレベルが高い」と言えば、DeNA・河原スカウティングディレクターも「丁寧に投げていて、カーブで三振が取れていた。試合をつくれる投手」。今後も好投を続ければ、上位指名の可能性も出てきそうだ。(水上 智恵)