【阪神】高橋遥人、329日ぶりの白星には「ゴッドハンド」の力があった

スポーツ報知
7回無失点10奪三振で329日ぶりの白星を挙げた高橋遥人

◆JERAセ・リーグ 阪神1―0中日(18日・甲子園)

 阪神の高橋遥人投手が18日の中日戦(甲子園)で7回2安打無失点の快投を披露し、2020年10月24日の巨人戦(東京D)以来、329日ぶりに勝利をつかんだ。今季初の白星となり、その裏には「ゴットハンド」の力があった。

 2月の春季キャンプでは右脇腹を痛め、離脱。シーズン開幕前には母校・亜大の生田勉監督に「今シーズンはもう無理かも知れない」と電話で弱音を吐いたが、恩師の紹介で「ゴットハンド」に出会った。

 生田監督も「お世話になっている」という脇谷泰三さんは「ラクリス」の開発者で、巨人・岡本や、亜大の後輩、巨人・平内などのケガを何度も治してきた。「ラクリス」とは、両手に手袋をはめ、電気を流しながらストレッチを行い、コリや疲れを取り除く機械で、東京五輪で金メダルを獲得したソフトボール日本代表も使用しており、「なかったことにしてくれる機械」と評判だという。

 脇谷さんは高橋のリクエストで脇腹、左の肩、肘、指先など、全身のケアを担当。「8月の前半からいけるよと言うと、高橋くんは『完璧な調整をしてからいきます』と言ってましたね。ボールの握った感覚が違ったみたいです」と高橋も成果を確信した。

 今季初登板だった9日のヤクルト戦(甲子園)は4回6失点(自責5)と黒星を喫したが、今回は中日打線から10奪三振の0封。「何回もケガをしている中で、今回が一番苦しい期間が長かった。こうして勝つことができて、とりあえず、少しホッとしました」。半年という長い道のりを越え、高橋は完全復活を遂げた。

 ◆阪神・高橋の巨人戦 昨季は12試合の登板のうち、半分の6試合が伝統の一戦。3勝3敗だったが、防御率は2.02。また、3度がエース・菅野との投げ合いで、8月18日(東京D)、9月15日(同)は敗れたが、10月24日(同)では6回1失点で投げ勝った。また10月5日(甲子園)は1失点でプロ初の完投勝利をマーク。9回での巨人戦14奪三振は阪神では江夏以来、53年ぶりだった。

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