【巨人】坂本勇人に回せ! 16号反撃弾、同点二塁打 9月は3割8分5厘、8打点

スポーツ報知
7回1死満塁、同点の適時二塁打を放ちガッツポーズをする坂本勇人

◆JERAセ・リーグ 巨人6―6ヤクルト(18日・東京ドーム)

 巨人がヤクルトに最大4点差を追いつき、今季16度目のドローに持ち込んだ。4回に坂本が16号ソロで反撃ののろしをあげ、2点を追う7回は1死満塁から左翼線へ同点二塁打。9月は打率3割8分5厘、3本塁打、8打点と絶好調だ。首位・阪神とは3・5ゲーム差に開いたが、19日の直接対決(甲子園)で逆転への足がかりをつかむ。

 勝利への執着心があふれ出た。坂本は右拳を握り締めながら二塁にたどり着いた。「つないでくれた大事なチャンスで、ランナーをかえすことができてよかったです」。2点ビハインドの7回1死満塁。代わったばかりの大西の内角カットボールをはじき返し、左翼線へ同点の2点適時二塁打を放った。

 反撃の号砲を鳴らしたのも主将のバットだった。4点差をつけられて東京Dが重い空気に包まれていた4回先頭。先発左腕・高橋の変化球をすくい上げ、2試合ぶりの16号ソロを放った。「しっかりと1球で仕留められました」。左翼席中段へ、打った瞬間本塁打と分かる手応え十分の当たり。この回は中島にもソロが出て、一気に流れを呼び戻した。

 8試合連続安打に加え3戦3発。直近8試合では29打数14安打、打率4割8分3厘と打ちまくっている。11日の中日戦(東京D)前の練習時には、原監督から直接指導を受けた。バットのグリップの位置を下げ、スタンスを狭くするなど、ゆったりとした構えに変更すると、打撃はさらに向上した。

 シーズンが佳境を迎える9月、10月は坂本の季節だ。18年は打率4割2厘、19年は同3割6分1厘、20年は同3割2分4厘と高打率を残している。今年も9月は15試合中13試合で安打を放ち、打率3割8分5厘とチームを引っ張っている。

 「30歳を超えてから、今までより体のことに気を使うようになった。昔は家に帰ってお風呂に入って出たらゲームして映画見たり、と自分の時間に充てていたけど今はない」。試合から帰宅後のストレッチをはじめとした体のケアは欠かさない。疲労が蓄積するシーズン終盤に力を発揮できるのは、陰の努力のたまものだ。

 リーグ3連覇に向け「みんなが同じ方向を向いて、ワンプレー、ワンプレーに熱くなって戦っていきたい」と力を込めたが、同点の9回2死一塁では遊飛に倒れ最後の打者となった。勝ちきれなかったうっぷんは、甲子園での今季最終戦となる19日の阪神戦にぶつける。(小林 圭太)

 ◆藤川球児Point 坂本はスタンスを狭めた打撃フォームにより本来の臨機応変さが生まれ、懐に柔軟性が出て、体にバットが巻き付き出した。7回の左翼線への同点二塁打も初球の甘いカットボールに力まず、素直に打っていた。近年はシンプルさを求め、最初からスタンスを広げ、押し込んでいくスイングだった。今の立ったような状態から投手方向に体重移動しながら、打ちにいく形は天才型ならでは。高低にも強くなるだろう。ただ、カウントによって打ち方を変えるなど、まだ試行錯誤の段階ではないか。

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